高齢者の約半数が「生活が苦しい」と感じている【70歳代・二人以上世帯】《月の生活費・貯蓄額・年金額》平均はいくら？【年代別】「月の生活費」平均いくらかかってる？

5. 令和シニアが受給している「厚生年金・国民年金」の平均月額はいくら？

では最後に、老後の収入源である公的年金について、厚生労働省年金局の「令和5年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、現代シニアの平均年金月額を見ていきましょう。

厚生年金保険（第1号）「平均年金月額はいくら？」

〈全体〉平均年金月額：14万6429円

※国民年金の金額を含む

国民年金「平均年金月額はいくら？」

〈全体〉平均年金月額：5万7584円

一般的に、夫が厚生年金、妻が国民年金という夫婦世帯の場合、受給額はおおむね22万円程度となります。

先ほど確認した「平均的な生活費」と「年金の平均額」を比べると、年金額だけでは支出を賄いきれないケースが多いことが分かります。

そのためまずは、「ねんきんネット」で自分の将来の年金見込み額を確認し、今後の生活設計に活かすことをおすすめします。

ここまで、老後のお金事情について解説しました。

高齢者の約半数が「生活が苦しい」と感じており、老後に向けた準備が必要不可欠となっています。

仕事をリタイアした後は、「ゆっくり過ごしたい」「好きなことに時間とお金を使いたい」このように考えている人が大半でしょう。

安心して老後生活を送るためには、できるだけ早い段階からの少しずつでも資金を準備していくことが大切です。

ぜひこれを機会に、ご自身の将来の生活費における不足額がどれくらいあるのか確認し、資金形成について考えてみてはいかがでしょうか。