3. 団信の告知で問われる主な内容とは?健康状態や疾病の既往歴の中身をチェック
団信に加入する際は、さまざまな健康状態に関する告知事項に回答する必要があります。
告知を正しく行うためにも、一般的な団信の告知内容について見ていきましょう。
3.1 直近3カ月の健康状態
最も基本的な告知事項として、過去3カ月以内の医師による治療や投薬の有無が問われます。風邪やケガなどの軽微な症状でも、医療機関を受診し医師の診察や指導を受けた場合は告知対象となります。
ただし引受会社によっては、「風邪は完治していれば告知不要」など別途規定を設けています。告知の際に少しでも疑問があれば、告知書の注意事項を確認するか担当者へ確認をしましょう。
高血圧や糖尿病などの慢性疾患で定期通院している場合は、必ず申告が必要です。「いつものことだから」と軽視せず、継続治療中の病気はすべて正確に告知しましょう。
3.2 過去3年間の病歴・手術歴
過去3年以内の手術歴や2週間以上継続した治療について詳細な申告が求められます。2週間以上の治療とは、初診から治療完了まで2週間を超える期間を要したケースを指します。
複数回の通院や長期投薬治療を受けた場合は、治療期間や内容を具体的に記載する必要があります。記憶が曖昧な場合は、お薬手帳や診察券などを参考に正確な情報を整理しましょう。
3.3 重大疾病の既往歴
がん、心疾患、脳血管疾患、糖尿病などの重大疾病については、期間に関係なく既往歴の有無が問われます。これらの疾患は死亡リスクが高く、保険会社が特に重視する告知項目です。
完治していても、過去に罹患した事実があれば必ず申告する必要があります。隠して加入した場合、死因との直接的な関連がなくても保険金支払いが拒否される可能性があります。
4. 安心して団信に加入するための「正しい告知」のポイント
告知義務違反をすると、契約者やその家族に不利になる事態を招く可能性があります。では、うっかり告知義務違反にならないためのポイントをご紹介します。
4.1 正直かつ具体的に申告
告知書のすべての質問に対して、正直かつ具体的に回答することが最も重要です。「大したことない」「みんなやってる」という軽い気持ちではなく、万が一の際に確実に保障を受けるため、事実をありのまま申告しましょう。
病名、治療期間、投薬内容、現在の状況などを時系列に整理して記載することで、保険会社の適切な審査判断につながります。
4.2 医療記録の整理と添付
告知に該当する既往歴がある場合は、診断書や検査結果などの医療記録を整理し、必要に応じて添付書類として提出しましょう。特に完治を証明する医師の診断書は、審査において有利な材料となります。
曖昧な記述ではなく、時系列に基づいて正確に申告することで、審査がスムーズに進むことを期待できます。
4.3 専門家への相談
健康状態に不安がある場合や告知内容に迷いがある場合は、保険や住宅ローンに詳しい専門家に相談することをおすすめします。ファイナンシャルプランナーや保険代理店の担当者から、適切なアドバイスを受けることができます。
既往歴により一般的な団信の加入が困難な場合でも、ワイド団信などの代替商品の紹介を受けられる可能性があります。