デジタル社会に生きるZ世代は、SNSを通じたコミュニケーションが日常。常に他者からの評価にさらされています。
そうしたなかで、どのようにして自身の心を保ち成長を続けているのでしょうか。
今回は、Z世代の「笑い」に対する意識や心の支えとなる自己肯定感を育む方法を見ていきます。後半では、国が進める「地方公務員のメンタルヘルス対策」の取り組みを見ていきましょう。
1. 笑いこそ、Z世代のメンタルを癒す「処方箋」の可能性あり!
Fiom合同会社が実施した「Z世代の笑いの感覚についての意識調査(追加調査版)」を見ていきましょう。
1.1 調査概要
- 調査名:Z世代の笑いの感覚についての意識調査(追加調査版)
- 調査対象:全国のZ世代(18歳~24歳)
- 調査期間:2025年7月
- 調査方法:インターネットを利用したアンケート調査
- 有効回答数:n=376
- 調査分析:Z-SOZOKEN(Z世代創造性研究所 運営:Fiom合同会社)
1.2 「笑い」はZ世代の心を癒す?若者世代の意識とは
笑いが自己肯定感やメンタルの安定に与える影響はありますか?
- よくある:32.5%
- たまにある:40.5%
- あまりない:27.0%
笑いのコンテンツを楽しむ際に重視するのはどれですか?
- 自分が気楽になれること:226人
- 他人と笑いを共有できること:107人
- SNSで使えるネタになること:42人
Z世代の73%が「笑いが自己肯定感やメンタルの安定に影響を与える」と回答しています。Z世代が最も笑いのコンテンツに求めるのは「自分が気楽になれること」であり、226人が回答しました。
また「他人と笑いを共有できること」も107人で、他者との笑いの共有も重要視していることが分かります。
一方「SNSで使えるネタになること」と回答した人は42人と比較的少なく、笑いのコンテンツをネタとして使う意識はそこまでないようです。彼らにとって笑いは、ただの娯楽ではなく心を整える日常のルーティンといえるでしょう。
では、どのような笑いのコンテンツを見て、自身のメンタル安定につなげているのでしょうか。