3. 【国立競技場に新呼称】SNSでは略称を巡って議論が白熱

Xではこのニュースを受けて、賛否両論のさまざまな意見が見受けられます。肯定的な人は、財源を確保できたことを評価しています。国立競技場は赤字経営が続いていたこともあり、今回のネーミングライツによる収益が改善に貢献することを期待しています。

否定的な意見としては、公共性の高いナショナルスタジアムに特定企業の名前が付くことへの抵抗感を示すものが多いです。また、歴史のあるスタジアムということもあり、「国立」という愛称が失われることへの寂しさを感じている人もいるようです。(正確には、国際大会などでは『国立競技場』という愛称が引き続き使用されます)

盛り上がっているのが、「MUFGスタジアムをなんと呼ぶか」という問題です。公式が「MUFG国立」という略称を発表していますが、呼びづらさから「Mスタ」や「三菱スタジアム」など、さまざまな案が挙がっています。

ただ、もっとも主流なのは「そのまま『国立』と呼びそう」という意見です。長年の愛着もあり、スポーツやアーティストの熱心なファン、年配層の方ほど、この傾向は強いようです。

なお、運営するJNSEやネーミングライツを獲得したMUFGは、今後は競技の場としてだけではなく、文化・経済・地域・社会とつながる「未来型スタジアム」として、国立競技場をアップデートしていく声明を出しています。

具体的には、これまで以上にさまざまな興行の誘致、ICT設備の高度化、飲食店の刷新、地域の連携強化などを例に挙げています。国立競技場が名称とともに、どのような場所に変わっていくのかにも注目したいところです。

参考資料

大蔵 大輔