日本銀行は2026年4月20日、全国の20歳以上の個人を対象とした「生活意識に関するアンケート調査(第105回)」の結果を公表しました 。

現在の景気について、1年前と比べてどう感じるかという問いに対し、「悪くなった」と答えた人は51.8%にのぼりますが、前回の調査(55.8%)からは減少しています 。暮らし向きについても、「ゆとりがなくなってきた」と回答した人の割合が53.4%と依然として半数を超えていますが、前回(57.2%)に比べるとやや改善しています 。

物価については、1年前と比べて物価が「かなり上がった」または「少し上がった」と回答した人を合わせると、全体の95.0%に達しています 。また、1年後の物価についても、合計で約8割(83.7%)の人がさらに「上がる」と予想しています 。

短期的にはさらに物価が上がると考える人が多いですが、一方で特に老後は収入を増やす手段が減るため、生活を厳しく感じるもの。

特にリタイアする人が多い70歳代に視点をあてて、そのお金事情をみていきましょう。

お金のことはなかなか人に聞けないものですが、「どれくらいが普通?」「うちは平均と比べてどう?」と思われる方は参考にしてみてください。

1. 【70歳代の夫婦世帯】月の生活費はみんないくら使っているのか

まずは2026年3月10日に総務省統計局が公表した総務省統計局「家計調査報告家計収支編 2025年(令和7年)平均結果の概要」をもとに、70歳代の平均的な生活費を見ていきます。

総務省統計局「家計調査報告家計収支編 2025年(令和7年)平均結果の概要」1/3

総務省統計局「家計調査報告家計収支編 2025年(令和7年)平均結果の概要」

出所:総務省統計局「家計調査報告家計収支編 2025年(令和7年)平均結果の概要」

1.1 70歳代の支出

  • 70〜74歳:消費支出28万5844円・非消費支出3万9127円
  • 75歳以上:消費支出24万8460円・非消費支出3万1563円

消費支出は70歳代前半と75歳以上では約4万円ほど下がっています。非消費支出も少し下がってはいますが、3万円台が平均となります。

1.2 70歳代の実収入

  • 70〜74歳:28万7725円
  • 75歳以上:25万2798円

収入についても約3.5万円減っています。なお、そのうち年金は21~22万円ほど。ただし年金は現役時代の加入状況により個人差が大きくなります。

1.3 70歳代の家計収支

  • 70〜74歳:▲3万7245円
  • 75歳以上:▲2万7225円

いずれにしても家計収支は月2~3万円の赤字でした。

では老後の収入源である公的年金の平均額をみてみましょう。