4. まとめにかえて
国税庁の「令和6年分 民間給与実態統計調査」が示すように、50歳代男性は55〜59歳で平均年収735万円と、全年齢層で唯一700万円を超えるキャリアのピークを迎えています。その一方で、転職サービス「doda」のデータでは、50歳代の平均年収が前年比でダウンしていました。
この高年収層を含む50歳代は、子どもの教育費(特に大学費用)や住宅ローンの返済など、家計を大きく圧迫するコアな支出に追われている世帯も多く、平均年収の高さが必ずしもそのまま貯蓄に結びついていません。
さらに、J-FLECの調査からは、50代の貯蓄額が、単身世帯の中央値30万円などと低く、「貯蓄の二極化」が顕著であることがわかります。
老後の生活満足度を維持するためには、平均年収の高さに安心するのではなく、「生活費の見直し」「先取り貯蓄」「資産運用」といった具体的な行動を通じて、主体的に資産形成を進めていくことが大切となるでしょう。
またdodaの調査結果レポートでは、自身の市場価値を知るためのキャリアの棚卸しや、中長期的に年収を高める視点を持つことの大切さが指摘されています。
この年末は、「お金の未来」を具体的にイメージする絶好のタイミングです。あなたの次のキャリアと資産づくりへの一歩を、少し考えてみませんか?
参考資料
マネー編集部年収班
著者
マネー編集部年収班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、メガバンクや大手証券会社等の金融機関にて勤務経験がある編集者が中心となり、国税庁や金融庁など官公庁の公開情報等をもとに情報発信を行っています。
マネー編集部年収班に所属する編集者は株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか等の資産運用アドバイザー経験者等で構成されており、表彰歴多数の編集者も複数在籍し、豊富な経験と知識を保有しています。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。(最新更新日:2025年6月9日)
監修者
二種外務員資格(証券外務員二種)記者/編集者/校閲者/
【保有資格】
ニ種外務員資格(証券外務員二種)・相続診断士・認知症介助士・終活ガイド資格1級保有。
【経歴】
二種外務員資格や相続診断士などの資格を保有し、「お金とくらし」にまつわる情報を専門的かつ丁寧に発信する金融メディア編集者・ライター。
早稲田大学第一文学部史学科卒。人文・社会系一般書籍、中学・高校社会科教材、就職試験問題の制作関連業務で15年以上の経験を持つ。また、大手人材派遣会社における採用管理業務などの実務経験もある。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』において、金融系メディアの編集者兼執筆者として、コンテンツ制作や編集を担当。
総務省「家計調査」・厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業の概況」・J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査」などの一次資料に基づくデータ記事の執筆に強み。
専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』でも記事執筆をおこなう。紙媒体での経験に加え、家族の介護を通じて得た知見を生かしながら、「お金とくらし」にまつわる情報を丁寧に発信している。(2026年7月9日更新)