4. 年金増額の手続きは不要
在職定時改定による年金の増額は、日本年金機構が自動で計算・改定してくれます。自分で書類を記入して手続きしたり、年金事務所に申し出たりする必要はありません。
改定された金額での支給が始まるのは、12月の年金からです。増額された年金額を確かめるには、銀行口座に振り込まれる金額や、以下に紹介する「年金額改定通知書」をチェックしてみるとよいでしょう。
4.1 増額分を確かめるには「年金額改定通知書」をチェック
年金が増額された場合は、日本年金機構から「年金額改定通知書」が送られてきます。年金額改定通知書には、以下のような内容が記載されています。
(1)年金額
- 決定された年金額や変更された後の年金額。
(2)年金の計算の基礎となった加入期間の内訳(厚生年金)
- 厚生年金の年金額の計算の基礎となった、厚生年金保険の加入月数。
(3)年金の計算の基礎となった平均標準報酬額等の内訳(厚生年金)
- 厚生年金の年金額の計算の基礎となった、平均標準報酬額または平均標準報酬月額。
(4)年金の計算の基礎となった納付済期間等の内訳(国民年金)
- 国民年金(基礎年金)の年金額の計算の基礎となった、保険料納付済期間等の月数。
(5)基本となる年金額等
- 決定された年金額を、または変更された後の年金額を、改定のあった年月ごとにお知らせ。
(6)決定・変更理由
- 年金額が決定または変更された理由。
在職定時改定による年金増額の場合は「決定・変更理由」の欄に、在職定時改定による年金額変更の旨が記載されます。
毎年6月に年金を口座振込で受け取っている人に送られる「年金額振込通知書」に記載されている金額と比較しながら、どれくらい増額となったのか確かめてみましょう。
