3. 生命保険料控除、令和8年税制改正でも要望「拡充を恒久化してほしい」
この1年間の時限措置について、生命保険業界を代表する一般社団法人の生命保険協会では「令和8年度税制改正に関する要望」を取りまとめました。
生命保険協会は、「令和8年分」の所得に限り導入された、23歳未満の扶養親族がいる場合の一般生命保険料控除2万円の上乗せ措置を、令和9年以降も拡充を恒久化するように求めています。
これは、国民が将来にわたって安心して保険を続けられるよう、自助努力を税制面から継続的に支援 することが、社会全体の安定につながると考えているためです。子育て世帯の方は今後の税制改正の議論にぜひ注目してみるとよいかもしれません。
4. まとめにかえて
今回は、税金の負担が軽くなる生命保険料控除のしくみを解説しました。また、2026年分に限り適用される生命保険料控除制度の拡充は、子育て世帯にとって「手取り」を増やす貴重なチャンスであることは間違いありません。しかし、現時点では2026年分（令和8年分）に限り適用される時限措置だということを忘れないでおきましょう。
生命保険協会からは、恒久化することで国民の自助努力を継続的に支援するよう要望が出されています。制度の恒久化には、様々な検討課題が伴いますが、今後も税制改正の議論に注目することが大切です。
まずは年末調整に向けて、ご自身の控除証明書をチェックし、来年控除を受けるための準備を進めてみてはいかがでしょうか。
参考資料
村岸 理美
