3. 不妊治療の段階的ステップ、「2022年4月から公的医療保険の適用対象」とは?
不妊治療は子どもを授かりたいという夫婦の願いをサポートするものです。
治療は通常、原因を特定するための検査からはじまり、必要に応じて薬物療法や手術、さらには一般不妊治療や生殖補助医療といった段階的なステップ(方法)へと進みます。特に、2022年4月からは、これら一般不妊治療と生殖補助医療の多くが公的医療保険の適用対象となり、経済的な負担が軽減されました。
このように不妊治療は夫婦で力を合わせ協力して取り組むものですが、通院回数や身体的な負担は、男性と女性では大きく異なります。
3.1 子どもを望む気持ちの裏で「通院は週に何度も…」女性にかかる心身の負担
男性の治療は主に検査や特定の処置が中心となるため、通院頻度は比較的少ない傾向にあります。しかし、女性の場合は、週に何回も病院に通う必要がある期間があります。
この頻繁な通院に加え、治療自体が肉体的および精神的にも大きな負担となり、仕事との両立や周囲からの十分な理解を得ることが難しいのが現状です。子どもを強く望むからこそ頑張れる道のりではありますが、その陰には、私たちが想像する以上に重い心身の負荷が隠されていることがわかります。