近年、将来の資産形成のために投資や副業などの手段を検討する人が増えています。ただお金について、あれこれ勉強している人であっても、意外と見落としがちなのが、不動産に関するリスクです。

特に深刻なのが、空き家問題です。今は関係なくとも、親族からの相続などで将来的に問題に直面する人も少なくありません。

相続した物件や土地は所有しているだけで固定資産税や都市計画税が発生します。また、管理するためのメンテナンス費用などもかかるため、資産形成に大きな影響を与える可能性があるのです。

今回の記事では空き家問題の現状をデータで解説し、合わせて空き家に関する相談から改装・管理・取引まで一貫して提供している、株式会社ジェクトワンの空き家解決サービス「アキサポ」について、特徴とメリットを紹介します。

深刻化する空き家問題。放置することによるリスクを認識していない人も多い

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1. 実は当事者かも…空き家は現代日本の社会課題に

空き家問題は現代日本の社会課題と言われています。

総務省が発表している「令和5年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計(確報集計)結果」によると、日本の空き家は900万2000戸で過去最高を記録。総住宅数のうち13.8%を占めています。

そのうち、賃貸や売却、二次的住宅(別荘など)の用途ではない空き家は385万6000戸もあり、行政では特にそれらを管理の観点から問題視しています。

空き家の約6割は相続されたものですが、相続前に対策している比率はその中でも約2割と少数です(国土交通省「令和6年空き家所有者実態調査」)。空き家は多くの人が当事者になりうるにも関わらず、いざ相続されるまで意識されておらず、相続されたあとで頭を悩ませる問題となっているのです。

2. 空き家の対処は「時間との勝負」。放置すると多数のリスクが発生

空き家は長い時間放置すると、それだけリスクが増大します。

2.1 固定資産税の上昇

自治体から「特定空き家」や「管理不全空き家」に認定された空き家は、固定資産税の優遇措置が解除され、最大6倍に跳ね上がります。

特定空き家や管理不全空き家というのは、保安上の問題(建物の破損や腐敗など)や衛生上の問題(ごみの放置や害虫・害獣の発生)が認められた物件のことです。

固定資産税は空き家の管理状態が悪いと高くなる

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これらは時間の経過によって引き起こされるため、なるべく早めに対処することが求められます。

2.2 解体・修繕コストの増大

建物は使わなくなると急激に劣化するため、放置期間が長いほど、老朽化が進み、解体・修繕にかかるコストが高額になります。また建物ごと売却する場合でも、経年劣化によって不動産としての資産価値は低下します。その結果、売却しようにも買い手が見つからないというケースも少なくありません。

建物の老朽化が進むと資産価値が低下し、買い手が見つからなくなる

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こうしたリスクがあっては、資産形成どころではありません。大事な資産を守るためにも、空き家は優先順位を上げて、解決すべき問題なのです。

3. 活用するべき?売るべき?最適解を一緒に考えてくれる「アキサポ」

ここまで空き家を放置することのリスクを説明してきましたが、いきなり対策を講じようとしても何から始めればよいのか分からない方がほとんどでしょう。

空き家は「売却」だけでなく「活用」という選択肢もあります。最適解を検討するためにも、まずは専門家に相談してみるのがおすすめです。

今回、ご紹介する「アキサポ」は、空き家対策に幅広い選択肢を持っていること、最終的な取引に至るまで一貫したサービスを提供していることが特徴です。「売却(アキサポにおける買取)」と「活用」のそれぞれの具体的なイメージとアキサポならではのメリットを説明します。

空き家解決サービス「アキサポ」は、「売却(アキサポにおける買取)」と「活用」の選択肢を用意しており、
資産価値を最大化する方法を探すパートナーになってくれる

出所:株式会社ジェクトワン

4. アキサポで【買取】する場合の流れとメリット

「アキサポの買取」は至ってシンプルで、問い合わせ・相談→現地調査→査定→条件が折り合えば売却…という流れになります。

4.1 買取NGはほぼなし!全国にあるどんな物件も査定対象

アキサポで売却するときのメリットは、「買取NGがほぼない」ということです。不動産会社によっては、利便性が悪かったり、状態が悪かったりする建物は買い取ってもらえないこともありますが、同サービスでは全国にあるどんな建物も査定対象にしています。

4.2 査定費用は発生しないのでノーリスクで依頼可能

査定は専門のスタッフが、現地を訪問し、物件の状態や市場動向を基に査定価格を算出します。価格に納得できず取引をキャンセルした場合でも、査定費用は発生しないため、ノーリスクで依頼することができます。

4.3 残置物も含めて、引き取ってくれる

買取が決まったあとは、同様にプロのサポートを受けながら、手続きを進めていけばOK。建物の中に家具やゴミが置いたままでもそのまま引き取ってくれるという点も、他社にはあまりない特徴といえるでしょう。なお、仲介ではないため、手数料は発生しません。

同社ホームページでは、1年以上空き家状態が続いたマイホーム、両親から相続した実家、遠方の管理が大変な実家などの事例が公開されていますが、これらに該当する人は少なくないはずです。

アキサポによる「買取」の事例。他社では断られる状態でもほぼNGなしで買い取ってもらえる

出所:株式会社ジェクトワン

5. アキサポで【活用】する場合の流れとメリット

買取は「建物を手放す」ことを前提にしたものですが、活用は「建物を手放したくない」という方が検討する選択肢です。

理由は人によってさまざまですが、「今は空き家だが将来的に住む可能性がある」「生まれ育った実家なので愛着がある」「長期的な資産形成の一助にしたい」などが挙げられます。

こうした場合、空き家を放置してしまうケースも少なくないですが、前述した通り、空き家は時間が経てば経つほどリスクが高まります。そこでアキサポが提案しているのが、賃貸や商業施設として有効活用することです。

5.1 プロが資産価値を最大化するプランを提案

問い合わせ・現地調査までの流れは買取と同様ですが、「アキサポの活用」ではリサーチした情報(物件特性や周辺状況など)を元に、所有者の希望も考慮しながらアキサポが活用プランを提案してくれます。

「リフォームして賃貸物件にする」というのがもっともイメージしやすいかと思いますが、アキサポは「民家を宿泊施設にする」などの幅広い選択肢をもっています。所有者が思いもしなかった有効な活用方法をプロの目線でプランニングし、資産価値を最大化してくれるのです。

5.2 改修工事・賃貸募集・管理の費用はアキサポ持ち

賃貸物件にしろ、宿泊施設にしろ、使われていなかった建物を再活用するなら、改修工事や管理は必ず発生します。多くの場合、費用面や負担の多さから、この段階で心が折れてしまいますが、アキサポはこれらの費用と手間をすべて引き受けてくれます。

しかも、アキサポが空き家を所有者から借りて転貸する仕組みであるため、所有者は賃料や宿泊料などの一部を得ることができます。不動産投資は初期投資が高額になるパターンが多いですが、アキサポの活用は対処に困っていた空き家が原資となるのでリスクも少なく、長期的な投資手段として非常に安心です。

5.3 リノベーション後の綺麗な建物が戻ってくる

アキサポによる活用のユニークな点として、買取とは異なり、物件自体の所有権を手放していないため、契約期間終了後に建物が所有者の元に戻ってくることが挙げられます。しかも、リノベーション済みの綺麗な状態で戻ってくるので、資産価値は空き家だったときよりも高くなっています。

アキサポが改修工事や管理にかかったコストを回収する必要があるため、契約期間は10年~15年などになるケースが多いようですが、その期間に建物をどうするかしっかり検討する時間に充てられます。契約期間は延長することも可能で、そのときの状況に応じた柔軟な判断ができるのもうれしいポイントです。

アキサポによる活用の事例。築33年の空き家を高級一棟貸し宿として再生した

出所:株式会社ジェクトワン

築33年の空き家を高級一棟貸し宿/室内(before)

出所:株式会社ジェクトワン

築33年の空き家を高級一棟貸し宿/室内(after)

出所:株式会社ジェクトワン

一点だけ注意したいのが、活用の対応エリアです。2025年12月時点で対応しているのは、東京・神奈川・千葉・埼玉と関西圏の一部の空き家。一都三県では、渋谷駅から公共交通機関で90分圏内が対応エリアの目安になります。

対象外のエリアに空き家を所有されている場合は全国対応の「買取」を主軸に検討を進めるとよいでしょう。

6. 査定は無料!まずは相談して検討材料にするのもあり

冒頭のデータでもご紹介した通り、空き家を相続などで自分が所有するという状況はけっして珍しいことではありません。現時点で無関係の方もいざ当事者になったときに「早めに専門家に相談する」ということはぜひ覚えておくとよいでしょう。

現在、空き家を所有している方は、今すぐ売却するつもりがなくても、現在の資産価値を正確に把握するために査定しておくのも手です。アキサポのようなサービスを利用すれば、手放さずに有効活用するという可能性も拓けます。

リスクが多い空き家問題はあまり考えたくないトピックですが、資産形成を助ける大きな力になると捉えれば、きっと前向きな気持ちで解決に向けた取り組みができるはずです。

参考資料