3. Z世代のハロウィン=“推し活の日”? 若者文化の新しい形を深堀り
3.1 【世代別】あなたにとって、ハロウィンは「推し活」と関係がありますか?(n=867)
全体
- はい:49.6%
- いいえ:50.4%
10歳代
- はい:72.2%
- いいえ:27.8%
20歳代
- はい:72.6%
- いいえ:27.6%
30歳代
- はい:54.2%
- いいえ:45.8%
40歳代
- はい:41.6%
- いいえ:58.4%
50歳代
- はい:32.2%
- いいえ:65.8%
60歳代
- はい:41.8%
- いいえ:58.2%
70歳代以上
- はい:41.7%
- いいえ:58.3%
ハロウィンを「推し活」と結びつけて楽しむことについて、全体では49.6%が「はい」と回答しました。
とくに、10歳代と20歳代では7割以上が推し活とハロウィンを結びつけて楽しんでおり、若年層にとってのハロウィンは単なる仮装イベントではないことがわかります。
ハロウィンを自分の表現だけではなく、推しへの愛を表現する日として捉えているのでしょう。推しの存在を通じて他者とつながる「共感型イベント」としてハロウィンを楽しむ姿は、従来の「仮装イベント」からの進化といえます。
4. 【推し活】としてのハロウィン:キャラ仮装からライブ参戦まで
それでは、推し活として楽しむハロウィンにはどのようなことをするのでしょうか。
若者たちに具体的にどのような過ごし方が選ばれているのか、その実態を掘り下げていきます。
4.1 ハロウィンを推し活として楽しむ場合、どんな形で行いますか?(複数選択可)(n=430)
- アニメ・漫画・ゲーム・VTuberなど、推しキャラの仮装をする:47.9%
- テーマパークで特定のキャラクターやダンサー・パフォーマーに会いに行く:38.1%
- アイドル・アーティストのライブやイベントにハロウィン衣装で参加する:34.9%
- 推しカラーを取り入れた仮装・小物を使う:30.5%
- ペットを仮装させて「うちの子推し」として楽しむ:23.7%
- SNSで推し関連のハロウィン投稿をする:20.2%
- あてはまるものはない:7.0%
「ハロウィンを推し活として楽しむ場合、どんな形で行いますか?」という問いに対して、最も多かったのは「アニメ・漫画・ゲーム・VTuberなど、推しキャラの仮装をする」で47.9%でした。
また「テーマパークで特定のキャラクターやダンサー・パフォーマーに会いに行く」が38.1%、「アイドル・アーティストのライブやイベントにハロウィン衣装で参加する」が34.9%というように、推しに会いに行くことをハロウィンのイベントとしている人もいるようです。
推し活としてのハロウィンでは、単に「推しの姿を真似る」だけでなく、推しとともに過ごす時間をつくるという意識が見受けられます。これは、Z世代が消費を「モノ」ではなく「体験」で楽しむ世代であることの表れといえるでしょう。
ハロウィンが推しへの愛を表現する場になっていますが、従来の楽しみ方でも登場する「お菓子」はどう扱われているのでしょうか。
次章では、季節イベントが実際の消費行動に少なからず与えていると考えられる影響について、総務省のデータから見ていきましょう。