2.2 障害厚生年金の支給額(報酬比例)

障害年金額(報酬比例)・障害手当金額の計算式

障害年金額(報酬比例)・障害手当金額の計算式

出所:日本年金機構「障害年金ガイド 令和7年度版」

金額は、厚生年金に加入していた期間の給与や賞与(報酬)に応じて計算されます。

  • 1級・2級:報酬比例の障害厚生年金に加え、上記の障害基礎年金も合わせて受け取れます。
  • 3級:障害厚生年金のみ受け取れますが、最低保障額として年額 約61万円(月額 約51000円)が保証されています。

受給者に65歳未満の配偶者がいる場合は、加給年金が支給される場合があります。

  • 加給年金額:23万9300円

障害手当金(一時金)

一時金として支給されます。報酬に応じて計算されますが、最低保障額として約124万円が保証されています。

3. まとめにかえて

今回は、障害年金の制度について、受給要件から具体的な支給額まで解説しました。がんや精神疾患を含め、誰もが罹患しうる病気や怪我が対象となるこの制度は、老齢年金と並び、働く世代の「もしも」の事態に備える公的なセーフティーネットとなります。万が一の際に生活の基盤を支える大切な年金制度についてふれた本記事が、ご自身の保障について考えるきっかけとなれば幸いです。

参考資料

村岸 理美