5. 申請をしないと受け取れないので注意!「遺族年金生活者支援給付金」の申請方法
遺族基礎年金の受給を始める方は、年金の請求手続きと同時に年金生活者支援給付金の申請も行う必要があります。
以下の請求書に必要事項を記入し、年金請求書とあわせて年金事務所に提出してください。
手続きが受理されれば、原則として翌月から支給が開始され、2カ月ごとに2カ月分が指定口座へ振り込まれます。
なお、一度申請を済ませれば基本的に翌年度以降の再申請は不要ですが、支給要件を満たさなくなった場合には、改めて手続きが必要となるため、あわせて覚えておきましょう。
6. 「年金生活者支援給付金」はシニア以外も対象の可能性あり!必ず要件の確認を
本記事では、「遺族年金生活者支援給付金」の対象となる条件や支給額の目安について解説していきました。
年金生活者支援給付金は、一定の条件を満たし続ける限り、生涯にわたって受給できる仕組みであり、生活を支える大きな助けとなるでしょう。
「年金生活者支援給付金」という名称からシニア世代だけが対象と思われがちですが、「遺族年金生活者支援給付金」は、要件を満たしていればシニア以外も対象となります。
実際に、20歳未満から50歳代まで幅広い世代がこの給付金を受給しています。
この給付金は2019年に始まった比較的新しい制度であるため、まだ十分に周知されていない面もあります。
上記をふまえ、ご自身やご家族が対象になるかどうか、改めて確認しておくと安心でしょう。
参考資料
- 日本年金機構「遺族年金生活者支援給付金の概要」
- 厚生労働省「「年金生活者支援給付金制度」について」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「令和7年4月分からの年金額等について」
- 日本年金機構「障害基礎年金または遺族基礎年金を新規に請求する方」
- 日本年金機構「令和6年4月分からの年金額等について」
和田 直子