2. 年金が少ない人が受け取れる「年金生活者支援給付金」とは?

「年金生活者支援給付金」は、年金やその他の収入が少なく、生活が厳しい高齢者を主な対象に支給される制度です。

この給付金は、「老齢基礎年金(国民年金)」「障害年金」「遺族年金」のいずれかを受給していることが前提条件となります。

ただし、これらの年金を受け取っているだけで自動的に対象となるわけではなく、定められた支給要件をすべて満たす必要があります。

本章では、「遺族年金」を受け取っている方が対象となる可能性のある「遺族年金生活者支援給付金」について、その条件を詳しく見ていきます。

2.1 遺族年金に上乗せ支給される「遺族年金生活者支援給付金」の支給要件

「遺族年金生活者支援給付金」は、国民年金または厚生年金の被保険者が亡くなった際に、その遺族が次の条件をすべて満たしている場合に支給されます。

  • 遺族基礎年金の受給者である
  • 前年の所得が479万4000円以下である

留意点として、遺族年金などの非課税収入は、年金生活者支援給付金の支給要件を判定する際の所得には含まれません。

また、前年所得に関する基準は、扶養親族などの人数に応じて加算される仕組みになっています。

次章では、2025年度における「遺族年金生活者支援給付金」の給付基準額を確認していきましょう。