「遺族年金」とは、国民年金や厚生年金に加入していた方が亡くなった際に、その遺族が受け取れる年金制度です。
遺族年金の金額は、故人の加入歴や保険料の納付状況によって変わりますが、受給者の所得が少ない場合には「年金生活者支援給付金」が上乗せされるケースがあります。
なお、遺族年金生活者支援給付金は、2カ月に1度、公的年金と同日、同口座に振り込まれます。次回10月15日には、遺族年金に加えて年金生活者支援給付金を受けとる人もいる、というわけです。
本記事では、「遺族年金生活者支援給付金」の対象となる条件や支給額の目安について解説します。
1. そもそも「遺族年金」とは?
遺族年金とは、国民年金または厚生年金保険の被保険者、あるいはかつて被保険者であった方が亡くなった際に、その方に生活を支えられていた遺族が受け取れる年金です。
遺族年金には「遺族基礎年金」と「遺族厚生年金」があり、亡くなった方の加入状況に応じて、いずれか一方、または両方が支給されます。
遺族基礎年金は、国民年金の被保険者などが亡くなった場合に要件を満たせば、生計を維持されていた「子のある配偶者」または「子」が受給できます。
遺族厚生年金は、厚生年金保険の被保険者などが亡くなった場合に要件を満たすことで、その方に生活を支えられていた遺族が受け取れるものです。
「年金」というとシニア世代が受け取るものという印象が強いですが、遺族年金は要件を満たしていれば、年金受給開始年齢である65歳よりも前から受け取ることができるのです。
なお、こうした遺族年金を含め、年金を受給している人の生活を支援するために、政府は「給付金による支援制度」も設けています。