2. 「後期高齢者医療制度」の窓口負担は1割・2割・3割のいずれか
これまでの後期高齢者医療制度では、被保険者の窓口負担は一般的な所得の方で1割、現役並みの所得がある方で3割とされていました。
しかし、2022年10月1日以降は、一般所得者のうち一定以上の所得がある方については、負担割合が「2割」に引き上げられています。
窓口負担割合が変更された背景には、2022年以降に団塊世代が75歳を迎え始めることで、医療費の増大や、それに伴う現役世代のさらなる負担増加が懸念されていた点があります。
そのため、現役世代の負担を軽減しつつ、誰もが安心して医療を受けられる体制を維持することを目的として、後期高齢者医療制度の負担割合が見直されました。
厚生労働省の試算では、2割負担の対象となるのは制度加入者全体の約20%にあたり、人数にしておよそ370万人と見込まれています。
なお、2割負担となる方には、医療費の急な増加を和らげるための「特例措置」が設けられていましたが、この措置は2025年9月30日をもって終了しました。
次章では、具体的にどのような方が2割負担の対象となるのかを見ていきましょう。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
元銀行員/一種外務員資格(証券外務員一種)/LIMOマネー編集部金融ライター
一種外務員資格(証券外務員一種)。大学卒業後、株式会社三菱UFJ銀行にて後方事務や法人営業部門のアシスタント事務を経験。その後、三井住友信託銀行に転職し、資産運用アドバイザー業務に約10年間従事。
15年以上にわたり金融機関に在籍し、現役世代からシニア層、富裕層まで延べ1000名以上の個人顧客に対し、資産運用コンサルティングや承継対策を提案。表彰歴多数。現在は、株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア『LIMO(リーモ)』、専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』にて企画・執筆・編集・監修を幅広く担当。
15年以上の金融機関キャリアに加え、自身も20年以上の投資経験(投資信託・株式・FX・金など)を持つ。金融のプロ・現役投資家・生活者(出産・育児経験)の3つの視点から、年金制度の仕組み、社会保障、NISAや住宅ローン、相続まで分かりやすく解説。Yahoo!ニュース経済カテゴリでアクセスランキング1位を多数獲得。【2026年6月29日更新】