精神障害者保健福祉手帳の所持者は全国で144万人以上に上ります。この手帳を持つことの目的は、障がいの種類や程度に応じた多様な福祉サービスや支援を受け、生活上の困難を軽減し、自分らしい活動的な暮らしを継続していくことにあります。
今回は、この手帳を持つことで受けられる公共料金の割引や税の控除、障害者雇用枠での就職など、暮らしを支える制度の仕組みをわかりやすく解説します。
1. 精神障害者保健福祉手帳、144万人以上が所持!「3種類の手帳の目的」とは?
障害者手帳は3種類あります。手帳を所持することの目的としては、障がいの種類や程度に応じて様々な福祉サービスや支援を受けることで、生活の困難を軽減し、社会参加を促進することにあります。
身体障害者手帳
- 対象者は身体の機能に一定以上の障がいがある方
- 所持者数は478万3069人
療育手帳
- 対象者は知的障害がある方
- 所持者数は128万1469人
精神障害者保健福祉手帳
- 対象者は一定程度の精神障害の状態にある方
- 所持者数は144万8917人
この3つの手帳は、それぞれ異なる法律や制度に基づいており、対象となる障害の種類や所持者数が大きく異なります。次は「精神障害者保健福祉手帳」の所持者について詳しく見ていきましょう。
※所持者数は令和5年度福祉行政報告例と令和5年度衛生行政報告例によるもの