5. 精神障害者保健福祉手帳、暮らしを支える大切なもの

今回は、厚生労働省の調査結果をもとに、精神障害者保健福祉手帳の所持状況や等級ごとの特徴、支援内容を解説しました。所持者数は50歳代が最多である一方、0歳〜9歳の年代で約4倍に急増しており、発達障害などへの社会的な認知が広がり、早期の支援に繋がっていることがわかります。

手帳を所持することで、税制上の優遇や公共料金の割引といった経済的支援に加え、障害者雇用枠での就職や専門機関での継続的なサポートといった就労支援を受けられます。手帳を持つことは、不安を軽減し、自分に合った環境で前向きに生活していくための第一歩となります。

制度を正しく理解し、必要な支援をしっかりと活用することで、自分やご家族の安心できる未来を築いていきましょう。

参考資料

厚生労働省「障害者手帳」
厚生労働省「令和4年生活のしづらさなどに関する調査(全国在宅障害児・者等実態調査)結果の概要」

村岸 理美