3. 【障害年金】暮らしを守る大切な社会保障
今回は、障害年金が「一生涯もらえるわけではない」という更新の仕組みと、令和7年度の具体的な年金額について解説しました。障害年金は、視覚・肢体からがん、糖尿病、精神疾患など、幅広い病気やケガに対応する大切な社会保障です。
最新の統計から、初めて支給が決まる新規裁定では2~3年、継続受給となる再認定では5年または永久固定が最も多く、障害の状態によって必要な支援期間が異なっていることが分かりました。この定期的な更新は、受給者の回復状況に応じた適切な支援を続けるために不可欠な制度のしくみです。
令和7年度の具体的な年金額を把握することで、万が一働けなくなった場合でも経済的な見通しを立てやすくなります。「公的年金制度は複雑でよくわからない」と感じるかもしれませんが、障害年金は、病気やケガで働き方に制限が生じても、前向きに生活を継続していくための心強い保障です。
ご自身やご家族の安心できる未来のために、ぜひこの機会に制度の正しい理解を深め、必要な備えを進めてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 政府広報オンライン「障害年金の制度をご存じですか?がんや糖尿病など内部疾患のかたも対象です」
- 日本年金機構「障害年金業務統計(令和5年度決定分)」
- 日本年金機構「障害基礎年金の受給要件・請求時期・年金額」
- 日本年金機構「障害厚生年金の受給要件・請求時期・年金額」
村岸 理美