4. まとめ
国家公務員の退職金は、定年退職者であれば平均して2000万円を超える水準となっており、長期にわたり安定して勤め上げることで高額な退職金を得られることが分かります。
ただし、この金額はあくまで平均値であり、勤続年数や職種、退職理由によって差が大きい点には注意が必要です。
特に勤続30年以上では2000万円超が一般的ですが、自己都合退職の場合は数百万円にとどまるなど、その格差は顕著です。
また、国家公務員の定年は2023年度から段階的に引き上げられ、2031年度には65歳定年制が導入されます。そのため、長期勤続者の退職金額やキャリア設計も大きく変わることが見込まれます。
加えて、役職定年や再任用制度によって、60歳以降の働き方の選択肢も広がりつつあります。
退職金は老後資金の柱となる一方で、現役時代のライフプランやキャリア形成に直結します。今回のデータを参考に、自分自身の働き方や将来の生活設計を見直してみることが大切でしょう。
参考資料
加藤 聖人