3. 国家公務員の定年延長についておさらい
2023年度から、国家公務員の定年は段階的に引き上げられることが決まりました。
これまで多くの公務員は60歳で定年を迎えていましたが、社会全体の高齢化や人材活用の観点から、定年を65歳まで延長する方向に舵が切られています。
定年は一度に65歳へ引き上げられるのではなく、2年ごとに1歳ずつ延長される仕組みです。
- 2023年度:61歳
- 以降、2年ごとに1歳ずつ引き上げ
- 2031年度:65歳に到達
上記のように、約8年をかけて段階的に65歳定年制へ移行していきます。
また、定年延長に伴い、役職定年制も導入されます。この制度は、60歳に達した管理監督職の職員について、非管理職ポストへの配置転換(いわゆる「役降り」)を行うものです。
組織の新陳代謝を図りつつ、若い世代に管理職の機会を確保する狙いがあります。
さらに、60歳に到達した後に定年前退職を選択した職員については、短時間勤務のポストに再任用される制度も用意されています。
体力や家庭事情に合わせて柔軟な働き方を選択できる仕組みです。
