厚生年金を月額15万円以上受給している人は、受給者全体の47.6%にとどまります。一方、高齢者世帯の家計は毎月約3万4000円の赤字が発生しており、年金だけで生活するのは困難な状況です。
経済的に安心して老後生活を送るには、年金のプラスアルファとなる収入源が必要です。本記事では、令和5年度の厚生年金受給額の実態と高齢者世帯の家計状況を解説します。
さらに、無理のない範囲での就労や高配当株投資など、年金に上乗せできる収入を作る具体的な方法を紹介します。
1. 【令和5年度】厚生年金の平均受給額と受給額ごとの人数
厚生労働省の資料を参考に、令和5年度における厚生年金の受給額を見てみましょう。
- 1万円未満:4万4420人
- 1万円以上~2万円未満:1万4367人
- 2万円以上~3万円未満:5万231人
- 3万円以上~4万円未満:9万2746人
- 4万円以上~5万円未満:9万8464人
- 5万円以上~6万円未満:13万6190人
- 6万円以上~7万円未満:37万5940人
- 7万円以上~8万円未満:63万7624人
- 8万円以上~9万円未満:87万3828人
- 9万円以上~10万円未満:107万9767人
- 10万円以上~11万円未満:112万6181人
- 11万円以上~12万円未満:105万4333人
- 12万円以上~13万円未満:95万7855人
- 13万円以上~14万円未満:92万3629人
- 14万円以上~15万円未満:94万5907人
- 15万円以上~16万円未満:98万6257人
- 16万円以上~17万円未満:102万6399人
- 17万円以上~18万円未満:105万3851人
- 18万円以上~19万円未満:102万2699人
- 19万円以上~20万円未満:93万6884人
- 20万円以上~21万円未満:80万1770人
- 21万円以上~22万円未満:62万6732人
- 22万円以上~23万円未満:43万6137人
- 23万円以上~24万円未満:28万6572人
- 24万円以上~25万円未満:18万9132人
- 25万円以上~26万円未満:11万9942人
- 26万円以上~27万円未満:7万1648人
- 27万円以上~28万円未満:4万268人
- 28万円以上~29万円未満:2万1012人
- 29万円以上~30万円未満:9652人
- 30万円以上~:1万4292人
公的年金は、偶数月に前月までの2カ月分が支給される仕組みです。厚生年金を月額15万円、つまり年金支給日に合計30万円以上受給している方の割合は、厚生年金受給者全体の47.6%という結果でした。
ただし、厚生年金を受給していない人も含めて考えると、この割合はさらに低くなります。