3. 40代の賢い保険選び・見直しのポイント

保険を選ぶ際には、押さえておくべきポイントがいくつかあります。ここからは、40代の保険の選び方と見直し方について、プロが詳しく解説していきます。

3.1 公的保障を踏まえた保険設計

保険選びの基本は、公的保障で不足する部分を民間保険で補完することです。たとえば、会社員なら傷病手当金がありますが、自営業者は受け取ることができず、障害年金の保障内容も会社員と比べても手薄となります。公的保障ではまかなえない部分を洗い出し、保険でカバーするようにしましょう。

3.2 健康リスクの高まりを意識した保障設計

40代以降は病気リスクが高まるため、がん保険の診断一時金や就業不能保険での収入減少対策が重要になります。特に自営業者は公的保障が手薄なため、民間保険の必要性がより高くなります。生命保険文化センターの調査によると、医療保険の日額保障の平均は、40代男性が1万500円、40代女性が8400円となっています。保障額を決める際のひとつの参考にしてください。

3.3 ライフステージに応じた見直し

保険は3年を目安に契約内容を見直し、現在のライフステージに適した保障内容かを確認することが重要です。子どもの成長により死亡保障の必要額が変化したり、医療技術の進歩により古い保険では対応できない治療法が出てきたりする可能性があります。

3.4 貯蓄型保険の活用

老後資金準備や資産形成を考える場合、円建て商品と外貨建て商品のバランスを考慮することが重要です。外貨建て商品は高金利による資産形成効果が期待できる一方、為替リスクもあるため、全体の資産バランスを見て選択しましょう。

4. まとめ

40代の保険選びは、保障内容と保険料のバランスが重要です。平均的な保険料を参考にしながらも、自身の家族構成や収入状況に応じた適切な保障設計を行うことが大切です。定期的な見直しにより、無駄な保険料を削減しながら必要な保障を確保し、安心できる生活基盤を築いていきましょう。

参考資料

ほけんのコスパ編集部