5. 年金+αで“安心老後”を実現するために、いまできること

今回の記事では、高齢者の家計の状況や年金額について見てきました。

平均値にあてはまる世帯であれば、平均的な収入があっても、毎月赤字が発生することになり、赤字は貯蓄で補っていくことになります。

仮に赤字を2万5000円、貯蓄額が800万円(※中央値)の世帯なら、単純計算すると約26年で貯蓄は底をつくことになります。

また、今後も物価上昇が継続すれば、預貯金のみで資産を保有している場合、現金が減るスピードが早くなる可能性もあるでしょう。

高齢になって資産を増やすことは難しいので、資産の持ち方も含め、できるだけ早く老後対策を進めることをおすすめします。

老後は若い頃には予想もしていない事態が起こるものです。予想していたとしても、実際に自分の身に起こると、どのように対応してよいか戸惑う方も少なくありません。

5.1 【老後に発生しやすい問題】

  • 体力や気力、認知機能の衰えによるQOLの低下
  • 病気やケガの発生
  • 介護
  • 住まいの老朽化
  • 資産の減少
  • 相続 など

お金がすべてを解決するわけではありませんが、ある程度の資産があれば、ゆとりや余裕を感じやすくなります。

民間のサービスを利用するなど、高齢者となった自分が過ごしやすい生活や環境を目指すことが可能になります。

まずは、老後生活に必要な金額をシミュレーションして、無理をせず、できる範囲内で老後への備えを進めてみてはいかがでしょうか。

参考資料