5. 活用できる公的制度
潰瘍性大腸炎やクローン病の人が利用できる公的制度について見ていきましょう。
5.1 医療費負担軽減制度の活用
潰瘍性大腸炎・クローン病は指定難病のため、難病医療費助成制度により自己負担額が大幅に軽減されます。所得に応じて月額上限額が設定され、年収500万円程度の方で月額2万円程度の負担に抑えられます。
また、高額療養費制度との併用により、さらに医療費負担を軽減することができます。これらの公的制度を十分に活用した上で、不足する部分を民間保険で補完する考え方が効率的です。
5.2 就労支援制度の理解
会社員の場合、病気により働けなくなった際は傷病手当金(給与の約3分の2)を通算1年6カ月間受給できます。症状が重篤で日常生活に大きな支障がある場合は、障害年金の受給も検討できます。
これらの公的保障を理解した上で、民間保険による追加保障の必要性を判断することが重要です。
6. まとめ
潰瘍性大腸炎・クローン病の診断を受けても、病状や治療経過によっては多くの保険加入の選択肢があります。重要なのは正確な情報収集と複数社での比較検討です。通常の保険で条件が厳しい場合も、引受基準緩和型保険という選択肢があり、持病の悪化に対する保障も確保できます。公的制度による医療費軽減効果も考慮しながら、自分に必要な保障を見極め、継続可能な保険選びを行うことが大切です。
ほけんのコスパ編集部