5. 将来に向けて今からできる対策を講じよう
今回の記事では、統計データをもとに「70歳代世帯」の生活実態について、貯蓄・支出・収入の3つのポイントを見ていきました。
平均値や中央値といったデータを見ると、ご自身の状況と比べて安心したり、あるいは逆に不安を感じたりするかもしれません。
しかし、大切なのは、他人と比べて一喜一憂することではなく、データを一つの「ものさし」として、ご自身の家計を冷静に見つめ直すきっかけにすることです。
ご自身の収入と支出、そして資産の現在地を正確に把握することこそが、漠然とした将来への不安を「解決すべき具体的な課題」に変え、次の一歩を踏み出す力となります。
この記事が、皆さまのこれからの人生をより豊かに、そして安心して歩むための一助となれば幸いです。
参考資料
- 内閣府「令和7年版 高齢社会白書」
- J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」
- 統計局「家計調査報告 家計収支編 2024年詳細結果表」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「令和7年4月分からの年金額等について」
斎藤 彩菜