4. 70歳代以上世帯の生活実態

ここまでの見てきたデータから、70歳代の「暮らしの実態」を考えてみましょう。

「70歳代の生活」として、一括りにしてしまうことは難しく、その実態は世帯ごとに大きく異なります。例えば、以下のような状況によって暮らし向きは変わってきます。

  • 世帯構成(単身か、夫婦か)
  • 住まいの状況(持ち家か、賃貸か)
  • 現役時代の働き方(厚生年金の加入有無など)

貯蓄額にも、世帯により大きな差が見られます。二人以上世帯を例にとると、貯蓄がない世帯が約2割いる一方で、3000万円以上の貯蓄を持つ世帯も同じく約2割存在し、経済状況の差が浮き彫りになっています。             

4.1 貯蓄額による補填

70歳代の生活は、生活の大部分を年金収入によって支える形となります。そのため、年金の収入額が少なかったり、収入額より支出額が多かったりという場合には、月々に発生する赤字額は貯蓄で補填する必要があります。

そのため、自分自身の収入と支出を把握して、将来に必要な貯蓄額を考えておく必要があるのです。

老後生活に必要な貯蓄額を考えるためには具体的に以下のようなステップが必要になります。

  • 老後の収入(年金収入)を知ること
  • 月の生活費を知ること
  • 現在の貯蓄額を把握すること

実際の自分自身のそれぞれの数値を把握して老後に必要な資金を確認することで、安心して老後生活を迎えることができるはずです。