2. 年金の平均受給額と高額受給者の割合

国民年金・厚生年金の平均受給額を見てみましょう。

2.1 国民年金

【国民年金】年金月額階級ごとの受給権者数

【国民年金】年金月額階級ごとの受給権者数

出所:厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

  • 1万円未満:5万8811人(0.18%)
  • 1万円以上~2万円未満:24万5852人(0.73%)
  • 2万円以上~3万円未満:78万8047人(2.36%)
  • 3万円以上~4万円未満:236万5373人(7.07%)
  • 4万円以上~5万円未満:431万5062人(12.9%)
  • 5万円以上~6万円未満:743万2768人(22.2%)
  • 6万円以上~7万円未満:1597万6775人(47.8%)
  • 7万円以上~:227万3098人(6.79%)

※参考

〈全体〉平均年金月額:5万7584円
〈男性〉平均年金月額:5万9965円
〈女性〉平均年金月額:5万5777円

2.2 厚生年金

【厚生年金】年金月額階級ごとの受給権者数

【厚生年金】年金月額階級ごとの受給権者数

出所:厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

  • 1万円未満:4万4420人(0.28%)
  • 1万円以上~2万円未満:1万4367人(0.09%)
  • 2万円以上~3万円未満:5万231人(0.31%)
  • 3万円以上~4万円未満:9万2746人(0.58%)
  • 4万円以上~5万円未満:9万8464人(0.61%)
  • 5万円以上~6万円未満:13万6190人(0.85%)
  • 6万円以上~7万円未満:37万5940人(2.34%)
  • 7万円以上~8万円未満:63万7624人(3.97%)
  • 8万円以上~9万円未満:87万3828人(5.44%)
  • 9万円以上~10万円未満:107万9767人(6.73%)
  • 10万円以上~11万円未満:112万6181人(7.01%)
  • 11万円以上~12万円未満:105万4333人(6.57%)
  • 12万円以上~13万円未満:95万7855人(5.97%)
  • 13万円以上~14万円未満:92万3629人(5.75%)
  • 14万円以上~15万円未満:94万5907人(5.89%)
  • 15万円以上~16万円未満:98万6257人(6.14%)
  • 16万円以上~17万円未満:102万6399人(6.39%)
  • 17万円以上~18万円未満:105万3851人(6.56%)
  • 18万円以上~19万円未満:102万2699人(6.37%)
  • 19万円以上~20万円未満:93万6884人(5.84%)
  • 20万円以上~21万円未満:80万1770人(4.99%)
  • 21万円以上~22万円未満:62万6732人(3.9%)
  • 22万円以上~23万円未満:43万6137人(2.72%)
  • 23万円以上~24万円未満:28万6572人(1.78%)
  • 24万円以上~25万円未満:18万9132人(1.18%)
  • 25万円以上~26万円未満:11万9942人(0.75%)
  • 26万円以上~27万円未満:7万1648人(0.45%)
  • 27万円以上~28万円未満:4万268人(0.25%)
  • 28万円以上~29万円未満:2万1012人(0.13%)
  • 29万円以上~30万円未満:9652人(0.06%)
  • 30万円以上~:1万4292人(0.09%)

上記、厚生年金の受給額には国民年金が含まれる

※参考

〈全体〉平均年金月額:14万6429円
〈男性〉平均年金月額:16万6606円
〈女性〉平均年金月額:10万7200円

基礎年金については、6万円以上~7万円未満を受給する人が約半数を占めており、多くの人が保険料を適切に納めていることがわかります。一方、厚生年金については25万円以上を受給する人の割合が1%を下回っており、29万円〜30万円未満や30万円以上を受給する人は0.1%を下回っている状況です。

基礎年金を満額受給できる人は少なくありませんが、厚生年金を含めると、高額受給できる人はごくわずかしかいないのです。

次章では、高額年金受給者になるための条件を解説します。