老後に対して不安を抱える人は少なくありません。

2025年9月8日に更新された厚生労働省の資料によると、「世帯タイプ別食料困窮を経験した世帯の割合」でもっとも高いのはひとり親世帯(二世代)ですが、単独高齢男性世帯も高いことがわかっています。

65歳以上の方がいる世帯の世帯構造では、「夫婦のみの世帯」よりも「単独世帯」上回っており、1人世帯は増加傾向にあります。

夫婦での生活からひとり暮らしに変わった人もいれば、おひとりさま生活を選択する人もいるでしょう。

世帯に応じて家計を考える必要があります。

本記事では、高齢者世帯の困窮の実態や年金の平均額等を見ていきましょう。

1. 食料困窮を経験した世帯「単独高齢世帯」が多い

厚生労働省「2022年 社会保障・人口問題基本調査 生活と支え合いに関する調査」(2023年8月22日公表・2025年9月8日更新)によると、世帯タイプ別に食料が買えない経験の割合として、全世帯の平均が11.1%であることがわかりました。

もっとも高い世帯タイプは、ひとり親世帯(二世代)の22.4%です。また、

  • 単独高齢男性世帯(18.3%)
  • 単独非高齢男性世帯(14.2%)
  • 単独非高齢女性世帯(14. 4%)
  • 高齢者のみの世帯(12. 2%)

も相対的に高くなっています。
 

厚生労働省による別の資料によると、65歳以上の世帯構造として、単独世帯が増えていることもわかっています。