年金、60～89歳の “ふつうのシニア” が実際にもらっている金額を確認

爽やかな秋風が心地よい季節となりました。食欲の秋、スポーツの秋と楽しみは尽きませんが、老後の生活資金について考えることもまた、大切なことです。

2025年度の公的年金は前年度から1.9％増額されました。これは、老後の生活を支える重要な収入源となる年金受給者にとって、明るい話題と言えるでしょう。

しかし、一言で年金と言っても、その仕組みは複雑で、ご自身の将来の受給額を正確に把握するのは難しいと感じている方も多いかもしれません。

そこで、本記事では公的年金の仕組みや、年代・男女別の平均受給額など、年金に関する重要なポイントをわかりやすく解説します。老後の生活設計を考える上で欠かせない年金の全体像を掴み、具体的なシミュレーションの一助としていただければ幸いです。

1. 【2025年度】公的年金は「前年比＋1.9％」で増額改定に

公的年金は、物価や賃金の動きに応じて毎年度改定されます。

2025年度は2024年度比で1.9％の増額となりました。

2025年度の年金額の例（厚生労働省公表）

出所：厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」

※1 昭和31年4月1日以前生まれの方の老齢基礎年金の満額は月額6万9108円（対前年度比＋1300円）
※2 厚生年金は「男性の平均的な収入（平均標準報酬（賞与含む月額換算）45万5000円）」で40年間就業した場合に受け取り始める年金（老齢厚生年金と２人分の老齢基礎年金（満額））の給付水準

支給日は偶数月の15日（15日が土日なら直前の平日）で、原則として前月までの2か月分がまとめて振り込まれます。

以下に、2025年の年金支給日カレンダーを示します。

【一覧表】2025年年金支給日カレンダー

【一覧表】2025年の年金支給日カレンダー