東京都練馬区は2025年8月20日、昨今の物価上昇に苦しむ介護サービス事業所や教育施設などを対象に給付金を支給する方針を公表しました。この給付金は東京都が実施する物価高騰緊急対策支援金とは別に、練馬区が独自で追加支給を行う予定です。

直近の物価動向に対して区が独自に給付金支援を行う自治体もあるなかで、満足に貯蓄をできずに苦労している方もいらっしゃるのではないでしょうか。

一方で、物価上昇の影響を受けつつも上手く家計をやりくりして、コツコツと貯蓄をしている方も存在するでしょう。

そこで今回は、ほかの世帯がどのくらい貯蓄をしているのか総務省統計局の資料をもとに紹介していきます。

みんなどのくらい貯蓄があるのか気になる方はぜひチェックしてみてください。

1. 【二人以上世帯】貯蓄4000万円以上ある世帯の割合はどのくらい?

総務省統計局「家計調査報告 貯蓄・負債編 2024年(令和6年)平均結果の概要(二人以上の世帯)」の資料によると、二人以上世帯で貯蓄4000万円以上ある世帯は13.9%と記載されています。

つまり、7世帯に1世帯が4000万円以上の貯蓄を保有しているという計算になります。

一方で、残りの約86%の世帯は貯蓄4000万円未満であるほか、貯蓄1000万円に満たない世帯も少なくありません。多くの世帯が貯蓄4000万円に満たないなかで、4000万円以上の貯蓄を保有している世帯はどのくらいの収入があるのでしょうか。

1.1 貯蓄4000万円以上に該当する世帯の平均年収はいくら?

同じく総務省統計局の「家計調査 貯蓄・負債編 第8-11表<貯蓄・負債>貯蓄及び負債の1世帯当たり現在高(二人以上の世帯・勤労者世帯)」によると、貯蓄4000万円以上かつ二人以上世帯の年収は791万円であることがわかりました。

貯蓄4000万円以上を保有する世帯は年収1000万円を超えるような高収入世帯というイメージを持つ方もいるかもしれません。ところが実際には、平均年収791万円ほどで貯蓄を形成しているようです。

比較的、高年収であることに変わりはありませんが、堅実な家計管理によって貯蓄額を大きくしている世帯もあるのではないかと考えられます。次章では、二人以上世帯の貯蓄額を一覧表で紹介していきます。