「この先、何があってもお金の心配はない」と自信をもって断言できる人は、ごく少数なのではないでしょうか。年金や退職金だけで将来の生活が保証されるわけではありません。いま一度、老後の貯蓄に対する意識を引き締めておきましょう!
老後に対する意識調査の結果は?
2018年11月、金融広報中央委員会が「家計の金融行動に関する世論調査 [二人以上世帯調査]」(2018年)の結果を発表しました。それによると、二人以上の世帯で「老後の生活への心配」の質問に「非常に心配している」と回答した人は36.2%、「多少心配である」は43.0%、「それほど心配していない」は19.8%となっています。
「非常に心配である」と「多少心配である」の合計は全体の約8割と、老後に不安を抱えている人が多いことがわかります。
今からできることは早めに着手
そんな老後が不安な状態を改善するには、早いうちから将来に向けて準備をしておくことが大切です。今から貯蓄できる流れの土台を作っておきましょう。
まずは、定期預金・財形貯蓄・iDeCo・NISA・つみたてNISA※などの制度をうまく活用しましょう。「今は金利が低いから」といって口座にお金を貯めないまま過ごしていると、貯蓄をする習慣が身につきません。「お金を増やす」ことより、「お金を貯める」から始めることがポイントです。
※iDeCo、NISA、つみたてNISAについてはこちらも参考してください:『iDeCoとつみたてNISAとNISA、結局どれを選べばいいの?』
次に、お金を使う計画を立てましょう。長い人生の間には結婚や出産、マイホームの購入など、大きな出費もあります。そうしたライフイベントを見越して「理想と現実」に向き合い、お金をかけるもの、かけないものの仕分けをするのです。
「欲しいものを買っているうちに、貯金ができなかった」なんてことになっては、老後の不安が大きくなる一方です。出費予定の整理をしておき、残ったお金は預貯金口座でしっかりと貯蓄しておきましょう。