4. 【生活保護】受けるデメリットとは?
生活保護は私たちの生活を助けてくれる制度ですが、利用の際にはいくつかのデメリットも生じます。主なデメリットとしては、以下の点が挙げられます。
- 親族に「扶養照会」が行われる
- ケースワーカーの訪問がある
これらの留意点は、制度の目的を理解すれば、必要以上に不安を感じることはありません。しかし、プライバシーに関わることや人間関係に影響する可能性もあるため、あらかじめ知っておくことが大切です。
生活保護を申請すると、原則親族に対して申請者の経済的援助が可能か調査する照会文書が送られます。
扶養は任意のお願いであり拒否することもできますが、この文書が届くと、申請者が生活保護を受給しようとしていることが親族に知られてしまうのです。
親族との関係性が悪化する可能性もあるでしょう。
また、生活保護の受給中は、ケースワーカーが生活状況を把握するために自宅へ訪問します。
人によっては、家に親族以外の人間を招き入れるのに抵抗を感じる場合もあるでしょう。理由なく訪問を拒否し続けていると、保護費が支給停止となる可能性もあります。
ただし、訪問はケースワーカーが生活の課題を把握したり、不正受給を防止したりするために行われるものです。
決して恐怖心を煽るものではありません。
必要以上に不安を感じることはないですが、気になる際は福祉事務所に家庭訪問について相談してみましょう。
5. 【生活保護】健康で文化的な最低限度の生活を保障
生活保護は、生活に困窮する人に対して必要な保護を行い、健康で文化的な最低限度の生活を保障し、自立を促す制度です。生活保護受給のためには所定の要件を満たしたり、各種制約のなかで生活をしたりする必要があります。
一方で、月に10〜13万円ほどを受給できれば、生活の立て直しも実現しやすくなります。
10月からは扶助額が500円増加されるため、生活に困窮する際はためらわず福祉事務所に相談してみましょう。
参考資料
石上 ユウキ