2. 【生活保護】「いくらもらえる?」支給される金額は地域によって異なる
生活保護費は一律ではなく、地域ごとに決められます。では、実際にいくらもらえるのでしょうか。以下のモデルを例に計算してみましょう。
【モデル】
- 東京23区在住、50歳単身世帯
- 住宅の家賃は5万5000円
生活保護費は「級地」によって基準額が変わります。級地とは、その地域の物価や生活水準の差によって地域を区分するものです。東京23区は「1級地-1」という最も高い基準額となっています。
生活扶助基準額は、以下の式で計算します。
- 生活扶助基準=基準額(第1類)×逓減率+基準額(第2類)
現在は、上記の金額に1000円の特例加算が加算されます。よって、生活扶助額は以下のとおりです。
- 4万6930円×1.0000+2万7790円+1000円=7万5720円
また、住宅家賃を毎月支払っているため、住宅扶助も支給されます。1級地の住宅扶助は5万3700円です。
生活扶助とあわせると、12万9420円が毎月支給されます。なお、2025年10月以降は特例加算が1500円になるため、このケースでの支給額は12万9920円になる見込みです。
実際に支給される金額は地域によって異なりますが、おおよそ10〜13万円ほどの金額が支給されると考えておきましょう。
次章では、生活保護の受給中にしてはいけないことを解説します。