2. 富裕層の「資産運用のコツ」3選

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ここからは、証券会社の元富裕層担当社員であった筆者の経験をもとに、「富裕層の資産運用のコツ」を3つご紹介していきます。

2.1 富裕層の資産運用のコツ1:理解したうえで「投資の決断」をする

資産運用は大切な「お金」を用いて行うものです。

そのため、富裕層の方の多くは、まずはしっかりと「資産運用の内容」について理解することからはじめます。

「周りに勧められたから」「預貯金に預けておくよりもいいと思って」など、資産運用をはじめるきっかけがあったとしても、あいまいな判断で投資の決断をすることはありません。

2.2 富裕層の資産運用のコツ2:「資産運用の期間」を決めておく

富裕層の多くは、「資産運用の期間」を明確にしたうえで資産運用をはじめる傾向にあります。

資産運用の期間は大きく分けて「短期・中期・長期」となっており、運用期間に応じてリスクやリターンの傾向が異なります。

たとえば「老後資金の準備をしたいから、じっくり長期で資産運用をしたい」という方や、「値動きの状況に合わせてその都度判断していきたいから短期投資をしたい」という方などさまざまです。

資産運用の期間をあらかじめ決めておくことで、ライフスタイルに応じた資金の計画を立てやすくなります。

2.3 富裕層の資産運用のコツ3:「売買の基準」をあらかじめ決めておく

資産運用の大きなメリットは、利益が期待できることです。

しかしその一方で、価格変動リスクなどが伴います。

資産運用において、リスクとリターンは比例する傾向にあります。

富裕層は「これだけ利益が期待できるなら、これくらい価格が下がるリスクもある」ということを理解したうえで、売買の基準をご自身やご家族であらかじめ決めておく方が多いです。

ご自身の「リスク許容度」に見合った資産運用を選択して、売買の基準を決めておくことで、価格変動にも冷静に対応できます。