年金生活者支援給付金は、公的年金やその他所得の合計額が一定基準以下の年金受給者の生活を支援する目的で、年金に上乗せして支給されるものです。
老齢基礎年金、障害基礎年金、遺族基礎年金を受給している方が対象で、それぞれ支給要件や支給額が異なります。
しかし、比較的新しい制度であるため、詳しい内容についてよくわからない方もいるでしょう。
9月には新たな対象者へ請求書が送付されるため、今回の記事で制度内容を理解しておきましょう。
1. 年金生活者支援給付金とは
年金生活者支援給付金は2019年から開始された制度であり、一定の条件を満たす老齢基礎年金、障害基礎年金、遺族基礎年金の受給者が、通常の年金に上乗せして受け取れる給付金です。
年金やその他所得の合計額が一定額より少ない方の生活を支援することを目的として、2カ月に1度、年金とともに支給されます。
日本年金機構の「令和7年4月分からの年金額等について」によると、令和7年度の年金生活者支援給付金は、令和6年度より原則として2.7%引き上げられています。詳しい金額は次章でご紹介します。
年金生活者支援給付金には、受給中の年金の種類によって「老齢年金生活者支援給付金」「障害年金生活者支援給付金」「遺族年金生活者支援給付金」の3つがあり、それぞれ支給要件や支給額が異なります。