金利が上昇傾向にある中、安全性の高い資産として「個人向け国債」が改めて注目を集めています。
とりわけ長期の変動型や中期の固定型は、利回りの改善が進んだことで関心が高まり、預金より有利に資産を置きたいという人から支持を集めています。
一方で、魅力的に見える反面、「買うべきではない」という意見もあり、判断に迷う人も少なくありません。
本記事では、個人向け国債の特徴や種類、金利変動の仕組みを整理しながら、メリットと注意点をわかりやすく紹介します。
安定性と利回りのバランスをどのように考えるべきか、購入前に知っておきたいポイントをまとめました。
1. 個人向け国債とは?
個人向け国債は、国が個人投資家向けに発行する債券で、元本が国によって保証されていることが最大の特徴です。
銀行預金と同様に安全性が高く、満期まで保有すれば元本割れの心配はありません。
また、利息が安定して受け取れるため、「リスクを抑えながらお金を増やしたい」という人にとって利用しやすい商品であり、シニア層を中心に根強い人気があります。
個人向け国債には、金利のタイプや満期によって次の3種類が用意されています。
1.1 変動金利:10年満期(変動10年)
半年ごとに金利が見直されるタイプで、市場金利に連動して利率が変動します。
物価上昇や金融環境の変化による影響を受けやすく、金利上昇局面では利息が増えやすい点が魅力です。
一方で、金利が下がる局面では利回りも低くなるため、市場動向に応じて受け取れる利息が変わる点には注意が必要です。
変動金利のメリットを取り入れたい人に向いているでしょう。
1.2 固定金利:5年満期(固定5年)
満期まで金利が一定のまま変わらないタイプです。運用期間中の利回りがあらかじめ分かるため、見通しを立てやすいのが大きなメリットです。
金利が上昇した場合でも契約時の利率が続くため、変動金利型と比べると上昇局面では相対的に見劣りする可能性があります。
それでも安定性を重視したい人には適した選択肢といえます。
1.3 固定金利:3年満期(固定3年)
運用期間が短めで、利率は満期まで固定されます。
「金利変動の影響を受けたくない」「普通預金より少しでも有利に運用したい」という人に選ばれやすいタイプです。
期間が3年と短いため、資金を長く拘束されたくない人や、初めて個人向け国債を購入する人にも利用しやすい設計となっています。
