「秋植えの球根植物を植えたいけれど、休眠期の掘り出しは面倒」「寒冷地でも植えっぱなしで毎年咲く花があったらな」と考えている方におすすめなのが、寒さに強く、植えっぱなしで毎年春に花が咲く秋植え球根植物です。

秋植え球根植物の中には、休眠期(夏)に球根を掘り出して適切な環境で保管し、次の秋に再度植え付けが必要な植物もあります。また、寒冷地では、秋に植えた球根が冬の寒さに耐えられないと、春に花が咲かないことも。

そこでこの記事では、秋田県在住の筆者が、寒冷地でも植えっぱなしで毎年花が咲く、ほぼお手入れ不要な秋植え球根植物を7つ、参考価格とともにご紹介します。

この記事で紹介する「寒冷地でも植えっぱなしで毎年春に花咲く球根植物」

写真のムスカリほか、寒冷地でも植えっぱなしにできる球根植物をご紹介します1/9

青い花を咲かせている、ムスカリ。背景には黄色いスイセン

Dennis van de Water/shutterstock.com

  • スイセン
  • スノードロップ
  • ハナニラ(イフェイオン)
  • ムスカリ
  • クロッカス
  • 原種系チューリップ(ワイルドチューリップ)
  • プスキニア

寒冷地の庭に植えっぱなし!ほぼほったらかしで毎年春に花が咲く「秋植え球根植物」7選

スイセン

凛とした美しい花で早春の庭を彩る「スイセン」2/9

黄色いスイセンの花が満開

Maria Papworth /shutterstock.com

凛とした美しい花で早春の庭を彩ってくれるスイセン。黄色や白&黄色の一重咲きが定番ですが、他にもピンクやグリーンの花色、豪華な八重咲き、スカートのようなペチコート咲きなど、ユニークな品種も販売されています。

ナチュラルガーデンや和モダン、和風の庭にも似合う植物。たくさん咲いたら切り花にするのもおすすめです。

スイセンは植物全体に毒があります。葉や球根がニラに似ているため、誤食に注意しましょう。切り花で楽しむ場合は、花瓶の花や水を小さなお子さんやペットが口にしないよう、気を付けてください。

※参考価格:100円~400円前後(球根1球)

スノードロップ

うつむいて咲く白い花が美しい「スノードロップ」3/9

雪が残る場所で白い花を咲かせている、スノードロップ

Leka Sergeeva/shutterstock.com

まだ雪が残る時期から花を咲かせ、春の訪れを告げてくれるスノードロップ。白い花がうつむいて咲く楚々とした姿から「雪の雫」「雪の花」などの素敵な別名もあります。

ナチュラルガーデンやホワイトガーデンがよく似合う球根植物。小ぶりなため、鉢植えでも楽しめます。

スノードロップにも毒があるため、スイセン同様、小さなお子さんやペットが誤って口にしないように注意してください。
※参考価格:100円~200円前後(球根1球)

ハナニラ(イフェイオン)

清楚な星形の花が美しい「ハナニラ」4/9

星形の花が満開のハナニラ。色は淡いブルー 上

scott mirror/shutterstock.com

美しい星形の花を咲かせるハナニラ。花色は白、ブルー、ピンクなど、清楚な色合いです。葉をちぎって匂いをかぐとニラのような香りがしますが、観賞用のため、食べることはできません。

野趣あふれる雰囲気でどんなテイストの庭にもよく合います。半日陰でも日当たりのよい場所でも育ち、あまり環境を選びません。水田のあぜ道でも育つほど、丈夫で手のかからない植物です。

※参考価格:50円~100円前後(球根1球)

ムスカリ

小さいブドウのような花がキュートな「ムスカリ」5/9

ブドウのような青い花を咲かせているムスカリ

Kabar/shutterstock.com

春に、小さいブドウのようなユニークでかわいらしい花を咲かせるムスカリ。花色は定番の青紫色のほか、白やピンク、複色の花が咲く品種もあります。

コンパクトサイズなので、花壇の縁取りや玄関先で楽しむほか、寄せ植えの材料にもおすすめです。地植えすると年々分球して花数が増え、美しい光景が楽しめます。

植え付け適期は、木々が紅葉するころ。早すぎると葉が間延びしてしまいます。

※参考価格:50円~150円前後(球根1球)

クロッカス

地面の近くで咲く姿が愛らしい「クロッカス」6/9

青紫色の花を咲かせている、クロッカス

irina02/shutterstock.com

クロッカスは、雪解けのころから美しく可憐な花を咲かせ、春の訪れを告げてくれます。花色は、紫、黄色、白など、鮮やかな色合いです。

草丈が低く、地面の近くで花を咲かせる姿がかわいらしい植物。ナチュラルガーデンや、早春の寄せ植えにおすすめの植物です。全体的に小ぶりなので、球根を10~20球くらい、まとめて植えると見栄えがします。

※参考価格:50円~100円前後(球根1球)

原種系チューリップ(ワイルドチューリップ)

小ぶりでカラフルな「原種系チューリップ」7/9

黄色い花びらで縁が白い、原種系チューリップの花

Simone Schaich/shutterstock.com

一般的なチューリップよりも小ぶりで、花びらの先がとがっている品種が多い原種系チューリップ。花色は、白、黄色、ピンク、紫など、鮮やかでカラフルな印象です。

品種が豊富で、花色や草丈もさまざま。どんな花が咲くのか、確認してから購入しましょう。一般的なチューリップは休眠期に球根を掘り上げる必要がありますが、原種系チューリップは3年ほど植えっぱなしにできます。

※参考価格:50円~100円前後(球根1球)

プスキニア

「プスキニア」8/9

白い花びらの真ん中に青い縦線が入っている、プスキニアの花

DMC-13/shutterstock.com

すっと伸びた花茎の先に清楚な白い小花がまとまって咲くプスキニア。花は下から上に向かって咲き進むため、ゆっくりとした花姿の変化を楽しめます。

楚々とした美しさで、ホワイトガーデンやナチュラルガーデンにおすすめ。草丈が低いので、寄せ植えでも楽しめます。

※参考価格:50円~100円前後(球根1球)

寒冷地で楽しむ!秋植え球根植物の「植え方&育て方」4つのコツ

寒冷地での秋植え球根植物の植え方と育て方のコツをお伝えします9/9

土に球根を植える様子

La Huertina De Toni/shutterstock.com

早めに植える

 秋植え球根は一般的に10~11月頃が植え付け適期とされています。しかし寒冷地では、11月になると霜が降りたり雪が降ったりするため、少し早めの9~10月頃が植え付け適期です。

気温が下がり始めてから、木々が紅葉するまでの間に植え付けを行いましょう。

水はけのよい場所に植える

 球根は湿気に弱く、雨の後にいつも水たまりができるような水はけの悪い場所では腐ってしまいます。植えっぱなしで育てるためには、水がたまりにくい場所に、水はけのよい土を混ぜ込んでから植え付けましょう。

深めに植える

植物にもよりますが、球根を植える深さは球根自体の高さの2~3倍が適しています。

寒冷地では浅い場所に植えると球根が凍って発芽しなくなるため、深めに植えておきましょう。植え付け後にマルチングをしておくと、より安心です。 

夏は直射日光が当たりすぎないように注意する

今回ご紹介した球根植物は、どれも日当たりのよい場所を好みます。しかし、夏の休眠期に地温が上がりすぎると球根が傷んでしまうため、落葉樹の根元のような、夏は日陰で冬は日が当たる場所が理想です。

庭に落葉樹がない場合は、冬に休眠する宿根草と組み合わせて植えたり、夏に球根の上にマルチングを敷いたりするなど、地温が上がりすぎないように工夫してみましょう。

また、夏の休眠期に球根の場所がわからなくなるのを防ぐため、目印をつけておくといいですよ。

まとめにかえて

寒冷地でも植えっぱなしで毎年花が咲く、秋植え球根植物を7つご紹介しました。植えてみたい植物はありましたか?

球根植物は比較的成長がゆっくりで、ほったらかしでも勢いよく広がることが少ないため、ゆったりと春の訪れを楽しめます。

この秋は植えっぱなしにできる球根植物を植えて、雪解けがもっと楽しみになるお庭をつくりましょう。

鈴森 真樹