3. 収入を増やす方法は複数ある
年収1000万円の給与所得者の割合をみてきましたが、収入を増やす方法は複数あります。
キャリア面では今の職場でキャリアアップを目指したり、転職や可能な会社に在籍している場合には副業も選択肢の一つでしょう。人生100年時代といわれる今、長く働き続ける可能性もありますから、仕事については長い目でもみて考えていきたいですね。
そのほかにも資産運用で「お金に働いてもらう」という選択肢もあります。
資産運用は損をするリスクがありますから、情報収集や自身で納得のいく投資判断をする必要などがあります。一方で「人だけでなく、お金にも働いてもらう」というように選択肢を広げることができます。
環境や年齢によってとれるリスクはさまざまですから、自身のリスク許容度の範囲で検討するのも一つでしょう。
また、たとえば新NISAのつみたて投資枠で毎月一定額の積立投資を行うのであれば、価格が高いときには少なく、価格が低いときには多く購入するので購入単価が平準化されるという特徴があります。もちろん売却のタイミングを自身で考えるなどの必要がありますが、一括投資に比べると積立投資は長期間分散して積み立てることでリスクを軽減できる可能性もあります。このように投資方法や金融商品などの特徴を調べて検討するといいでしょう。
いずれの手段を選ぶとしても、メリットやデメリットをしっかり把握するところからはじめましょう。
参考資料
- 国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」
- doda「平均年収ランキング(職種・職業別の平均年収/生涯賃金)【最新版】」
- 総務省「統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで-」(2025年9月14日公表)
宮野 茉莉子