家計への負担が増し続けています。帝国データバンクの調査によると、2025年9月の食品値上げは1422品目にのぼり、前年同月を上回る結果となりました。
特に、マヨネーズやドレッシング、冷凍食品、お菓子など、日々の食卓に欠かせない商品の値上げが目立ち、家計に大きな打撃を与えています。この値上げラッシュは長期化しており、家計を守るための工夫がこれまで以上に重要です。この記事では、40歳代から70歳代までの平均貯蓄額や、物価上昇時代を乗り切るための賢い貯蓄方法や食費の節約術について掘り下げていきます。
1. 【みんなの貯蓄】40〜70歳代「平均値と中央値はどれくらい?」
40歳代から70歳代の貯蓄額について気になる方もいるかもしれません。
今回は、J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」を参考にそれぞれの年代の貯蓄額について確認します。
※金融資産保有額には、預貯金以外に株式や投資信託、生命保険なども含まれます。また、日常的な出し入れ・引落しに備えている普通預金残高は含まれません。
まずは、単身世帯の貯蓄額から見てみましょう。
1.1 【単身世帯】40〜70歳代の貯蓄額の平均値
40歳代から70歳代の貯蓄額の平均値と中央値は、以下のとおりです。
単身世帯の場合
- 40歳代:平均値883万円・中央値85万円
- 50歳代:平均値1087万円・中央値30万円
- 60歳代:平均値1679万円・中央値350万円
- 70歳代:平均値1634万円・中央値475万円
二人以上世帯も同様の結果となるのでしょうか、みていきましょう。
1.2 【二人以上世帯】40〜70歳代の貯蓄額の中央値
二人以上世帯、40歳代から70歳代の貯蓄額の平均値と中央値は以下のとおりでした。
二人以上世帯の場合
- 40歳代:平均値944万円・中央値250万円
- 50歳代:平均値1168万円・中央値250万円
- 60歳代:平均値2033万円・中央値650万円
- 70歳代:平均値1923万円・中央値800万円
50歳代は単身世帯、二人以上世帯ともに、他の年代と比較して中央値が低い傾向にあります。しかし、単身世帯と違い、40歳代と同水準でした。また、二人以上世帯のほうが単身世帯よりも貯蓄額の平均値と中央値が高い結果となっています。