3. 【65歳以上】高齢者夫婦世帯「貯蓄額」はいくらでしょう?

月々の収支が赤字になる場合、資産を取り崩す必要性がでてきます。それでは、今の高齢者世帯は貯蓄をどれくらい保有しているのか確認してみましょう。

2025年5月に総務省が公表した「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2024年(令和6年)平均結果の概要-(二人以上の世帯)」から、世帯主が65歳以上の無職世帯(二人以上世帯)の貯蓄額を確認していきます。

世帯主が65歳以上の無職世帯(二人以上世帯)の平均貯蓄額は、2560万円(2024年時点)です。この金額には、預貯金のほか有価証券や生命保険なども含まれています。

ただし、「平均額」には、多額の貯蓄を持つ一部の世帯が大きく影響している点に注意が必要です。例えば、定年退職金の有無や相続など、個々の事情によって貯蓄額は大きく異なる可能性があります。

貯蓄が多ければ経済的な不安は軽くなるかもしれません。とはいえ、年金収入と生活費のバランスが崩れ、無計画に取り崩してしまうと、あっという間に底をついてしまうでしょう。

最後に、今の高齢者世代が実際にどれくらいの年金を受け取っているのか、その平均月額を見てみましょう。