レジャーや旅行、帰省などで何かと出費がかさんだ8月。「9月はしっかり貯蓄をしよう」と考えている人も多いかもしれません。
貯蓄に取り組むときに知っておきたいのが、上手にお金を貯めるための習慣です。ここでは、元銀行員の筆者が気付いた貯蓄が多い人に共通する習慣について紹介します。
1. 【貯蓄】「一番多いのはどの年代?」年代別の平均貯蓄
貯蓄に取り組みながら、「同年代はどれくらい貯蓄してるんだろう?」「自分の貯蓄で十分なのかな」と気になったことはないでしょうか。J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」によると、2人以上世帯における金融資産保有平均額は下記の通りです。
- 20歳代:382万円
- 30歳代:677万円
- 40歳代:944万円
- 50歳代:1168万円
- 60歳代:2033万円
- 70歳代:1923万円
貯蓄額はおよそ年齢に比例して増加しており、50歳代で1000万円台に突入しています。
※貯蓄額には、日常的な出し入れ・引落しに備えている普通預金残高は含まれません。
夫婦2人の一般的な老後資金が2000万円といわれていることを踏まえると、その目標はクリアしていることとなります。
1.1 「貯蓄ゼロ」どの年代でも2割程度
しかし、同調査によると「金融資産が全くない」と答えた人も一定数いることが分かっています。各年代別の割合は下記の通りです。
- 20歳代:22.8%
- 30歳代:24.5%
- 40歳代:25.7%
- 50歳代:29.2%
- 60歳代:20.5%
- 70歳代:20.8%
どの年代も2〜3割の世帯が全く貯蓄がない状況となっており、貯蓄ができている人とそうでない人に差があることが分かります。
貯蓄の取り組み方には収入状況も大きく関係しますが、筆者は銀行員としての経験の中で「収入が少なくても上手に貯蓄ができる人」にも多く出会いました。
続いての章で、貯蓄が多い人に見られる共通した習慣を紹介していきましょう。