5. 国別AI活用ランキングにみる「日本のAI研究開発力や活用力」の課題
総務省が公開した、スタンフォード大学調査「AI活力ランキング上位10カ国」によると、日本は9位でした。
5.1 AI活力ランキング上位10カ国、日本は9位
- アメリカ合衆国(United States)
- 中華人民共和国(China)
- イギリス(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)(United Kingdom)
- インド共和国(India)
- アラブ首長国連邦(United Arab Emirates)
- フランス共和国(France)
- 大韓民国(South Korea)
- ドイツ連邦共和国(Germany)
- 日本国(Japan)
- シンガポール共和国(Singapore)
AI関連の様々な要素を分析して各国のAIによる活力を評価されたランキングでは、日本は9位。研究開発(R&D)や「責任あるAI(Responsible AI)」の分野で米国や中国などに遅れを取っているのが現状です。
日本がAI分野で出遅れている事実は、私たちZ世代にとっても無関係ではありません。AIを「どう使うか」について考えるだけでなく、AI社会を「どう作るか」という思考も重要性を増していくことでしょう。
日本がAI分野で国際的な競争力を高めていくためには、研究開発へのさらなる投資や、AIを活用するためのインフラ整備、そして人材育成が不可欠と言えるでしょう。
6. まとめにかえて
就活生はAIの影響を認識しているものの、就活ではAIの影響をそこまで考慮していないことがわかります。
企業選びは「安定志向」であり、AIやその他さまざまな社会環境の変化にも耐えられる企業に入社したいと考えていることがうかがえます。
さらに「対人スキル」や「AI活用力」を身に着けたいスキルとしていることからも、AIに負けない自分の強みを作り、AIを活用していきたいとも考えているようです。
日本はAIの研究開発や活用では必ずしもリードしているとは言えない状態。「AIに仕事を取られる」とマイナスなことばかりを考えるのではなく、これからAIをどのように活用していくのか、Z世代のような若い世代がAIと共存する道を考えていく必要がありますね。
参考資料
LIMO・U23編集部