6月13日に成立した年金制度改正法の中の一つとして、厚生年金等の標準報酬月額の上限が「月65万円→75万円」へ段階的に引上げられることが決まりました。
厚生年金は収入に応じた保険料(上限あり)を支払う仕組み。標準報酬月額の上限が上がることで、従来以上に現役時代の賃金に見合った年金を受給できるようになる予定です。
現代シニアの厚生年金の平均月額は14万6429円(※国民年金部分を含む)。
年金を老後生活の柱と考えると、月20万円はほしいと思う方もいるでしょう。総務省「2020年基準 消費者物価指数 東京都区部 2025年(令和7年)8月分(中旬速報値)」によれば生鮮食品を除く総合指数が前年同月比2.5%上昇となっており、できるだけ老後資金は厚めに備えておきたいものです。
今回は男性に視点をあてて、厚生年金を月20万円以上もらえる、うらやましいシニアの割合をみていきましょう。
1. 年金制度の仕組み
はじめに改めて年金制度の基本を確認しましょう。日本の公的年金制度は「国民年金(基礎年金)」と「厚生年金」の2階建て構造。
1.1 1.1 国民年金(1階部分)
- 加入対象:日本に住む20歳以上から60歳未満の全ての人が原則加入
- 年金保険料:全員一律
- 老後の受給額:40年間欠かさず納めれば満額
1.2 1.2 厚生年金(2階部分)
- 加入対象:会社員や公務員、またパート・アルバイトで特定適用事業所に働き一定要件を満たした方が、国民年金に上乗せで加入
- 年金保険料:収入に応じて決まり、給与からの天引きで納付
- 老後の受給額:加入期間や納めた保険料により個人差あり
厚生年金はパート・アルバイトで特定適用事業所に働き一定要件を満たした方も加入できるようになりました。
なお、年金制度改正法の中で106万円の壁の撤廃も決まり、厚生年金に加入する人が増えることも考えられるでしょう。