3.3 キャッシュフローを考えることの大切さ
入学、車の買い替え、住宅ローンの繰り上げ返済…人生のあらゆるライフステージおいて、支出が高まる時期はやってきます。
その分収入が増えれば良いのですが、実際には赤字になる年が生まれることも少なくないのです。
こうした「支出が高まる時期」をあらかじめ想定しておき、貯蓄を進めておけると安心です。
中学受験を想定すると、塾や学費をどこまで想定して準備できるかが重要です。その先の「老後資金」まで見越した上で、選択肢に含められるかも検討できると良いでしょう。
金融庁の「ライフプランシミュレーター」などで詳細に試算することも可能です。
4. まとめにかえて
私立中学校に通わせる親の世帯年収を見ていきました。
公立中学に比べて学費は約3倍になることから、年収のボリュームゾーンは「1200万円以上」になります。実際にはそれまでの塾の費用や保護者とのつきあいなどの費用も上乗せされることから、必要となる金額は覚悟が必要です。
人生におけるキャッシュフローも長期的に捉えた上で、進路について検討していきましょう。
参考資料
太田 彩子