3.3
キャッシュフローを考えることの大切さ
入学、車の買い替え、住宅ローンの繰り上げ返済…人生のあらゆるライフステージおいて、支出が高まる時期はやってきます。
その分収入が増えれば良いのですが、実際には赤字になる年が生まれることも少なくないのです。
こうした「支出が高まる時期」をあらかじめ想定しておき、貯蓄を進めておけると安心です。
中学受験を想定すると、塾や学費をどこまで想定して準備できるかが重要です。その先の「老後資金」まで見越した上で、選択肢に含められるかも検討できると良いでしょう。
金融庁の「ライフプランシミュレーター」などで詳細に試算することも可能です。
4. まとめにかえて
私立中学校に通わせる親の世帯年収を見ていきました。
公立中学に比べて学費は約3倍になることから、年収のボリュームゾーンは「1200万円以上」になります。実際にはそれまでの塾の費用や保護者とのつきあいなどの費用も上乗せされることから、必要となる金額は覚悟が必要です。
人生におけるキャッシュフローも長期的に捉えた上で、進路について検討していきましょう。
参考資料
太田 彩子
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてパートとしてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。(2025年6月2日更新)