9月に入り、日中はまだ暑さが残りますが、急な雨や朝晩の涼しさなど、季節の変わり目を感じるようになりました。次回の年金支給日は10月15日ですが、公的年金は、「国民年金」と「厚生年金」という2階建て構造で、老後の生活を支える大切な仕組みです。しかし、保険料の支払い方法や将来もらえる金額は一人ひとり異なります。
今回は、日本の公的年金制度の基本を解説、10月支給分から手取り額が変わる可能性のある「秋に支給される年金」の注意点について、世代別の平均受給額データと合わせて詳しく解説します。
1. 【厚生年金】ふつうのシニアが受け取る平均月額はいくら?早見表でチェック!
今のシニア層が実際に受け取れる年金額はいくらくらいなのでしょうか。
厚生労働省年金局が発表した「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」のデータをもとに、年齢ごとの平均年金月額を一覧形式で見てみましょう。
はじめに厚生年金(国民年金部分を含む)の平均年金月額を確認します。
1.1 《60〜69歳》厚生年金”みんなの平均年金月額”を年代別の早見表で確認
- 60歳:厚生年金9万6492円
- 61歳:厚生年金10万317円
- 62歳:厚生年金6万3244円
- 63歳:厚生年金6万5313円
- 64歳:厚生年金8万1700円
- 65歳:厚生年金14万5876円
- 66歳:厚生年金14万8285円
- 67歳:厚生年金14万9205円
- 68歳:厚生年金14万7862円
- 69歳:厚生年金14万5960円
※65歳未満の厚生年金受給者は、特別支給の老齢厚生年金の定額部分の支給開始年齢が引き上げられたため、報酬比例部分のみ受給している方も含む。
1.2 《70〜79歳》厚生年金”みんなの平均年金月額”を年代別の早見表で確認
- 70歳:厚生年金14万4773円
- 71歳:厚生年金14万3521円
- 72歳:厚生年金14万2248円
- 73歳:厚生年金14万4251円
- 74歳:厚生年金14万7684円
- 75歳:厚生年金14万7455円
- 76歳:厚生年金14万7152円
- 77歳:厚生年金14万7070円
- 78歳:厚生年金14万9232円
- 79歳:厚生年金14万9883円