2.2 【二人以上世帯】20歳代~70歳代の「貯蓄額(平均値・中央値)」と「金融資産保有額ごとの世帯割合」
続いて、二人以上世帯の平均貯蓄額は、以下のとおりです。
【二人以上世帯・20歳代〜70歳代】貯蓄額の平均値・中央値
- 20歳代:平均値382万円・中央値84万円
- 30歳代:平均値677万円・中央値180万円
- 40歳代:平均944万円・中央値250万円
- 50歳代:平均値1168万円・中央値250万円
- 60歳代:平均値2033万円・中央値650万円
- 70歳代:平均値1923万円・中央値800万円
単身世帯と同様に、20歳代から70歳代の中で「貯蓄ゼロ」の割合が最も高いのは50歳代であり、29.2%が貯蓄を持っていません(表2参照)。
物価高が続く近年では、思うように貯蓄が進まないと感じる世帯も多いでしょう。
しかし、ちょっとした意識の切り替えや日々の行動の工夫次第で、貯蓄状況を改善することは十分可能です。
これまで紹介した「お金が貯まらない人」の6つの特徴を振り返りながら、自分に合った工夫を少しずつ取り入れてみてください。
3. お金を貯めるために…できることから取り組もう
今回は、お金がなかなか貯まらない人に共通するNG行動を取り上げました。記事を読んで「これ、自分もやっているかも」と思い当たる点が2~3個あった方もいるのではないでしょうか。
特に、「お金に関する大事なことを先延ばしにしてしまう」というのは、多くの人がやりがちなNG行動です。行動自体はそれほど難しいことではないのに、「なんとなく面倒」「今度でいいや」と感じてしまう気持ちはよく理解できますよね。
一方で、お金が貯まる人の特徴は行動が早いことです。さらに、日頃からお金に関する情報に敏感で、NISAやiDeCoといった税制優遇制度を活用した資産運用も話題になる前から取り組んでいる人が少なくありません。
「本当にこれをやって大丈夫かな?」という不安から、なかなか行動に移せない方もいると思いますが、小さな一歩を早めに踏み出すことが大切です。身近にできることから取り組み、経験を積み重ねることで、不安も次第に小さくなっていくでしょう。
参考資料
鶴田 綾
執筆者
一種外務員資格(証券外務員一種)、保険募集人資格などを保有。福岡女学院大学人文学部英語学科卒業後、日本郵便株式会社にてリテール営業に従事。投資信託や生命保険の販売では商品分析を得意とし、豊富な商品知識を持つ。現在はこれまでの金融商品の知識を生かし、Instagramを中心に、SNSにて資産運用のはじめ方や資産形成のコツについて積極的に情報発信をしている。はたらく世代のお金の悩みに徹底的に寄り添う姿勢で顧客からの信頼も厚く、Yahoo!ニュース経済カテゴリーでアクセスランキング1位なども達成。
監修者
私たちは、保険会社・大手銀行・証券会社など金融機関での勤務経験を有したメンバーで構成する、株式会社モニクルリサーチ運営の『LIMO(リーモ)〜くらしとお金の経済メディア〜』のマネー編集部です。
日本生命保険相互会社出身の村岸理美・三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子・株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵・SMBC日興証券株式会社出身の安達さやかなどを中心としたメンバーで構成。それぞれが大手金融機関にて主にリテール・法人・富裕層向けの資産にまつわるアドバイス業務を経験。主に国内外株式の仲介、国内外の債券、投資信託、生命保険の販売業務に従事し、トップセールスで多数の表彰歴を持つ人や、研修講師として年間100回超の登壇経験を持つ元研修講師なども在籍。
専門性の高いテーマで年間8000本以上の企画・執筆・編集・監修の実績があり、特に以下の分野を中心に、厚生労働省・金融庁・総務省などの官公庁の一次情報をベースに記事を企画・執筆・編集している。
【主な執筆分野】
公的年金制度(厚生年金保険・国民年金)、社会保障制度、相続・贈与・退職金、NISA・iDeCoなどの税制優遇制度、資産運用・資産形成・保険など
執筆・編集した記事は、累計で1億PVを超える実績があり、Yahoo!ニュース経済カテゴリでアクセスランキング1位を多数達成。老後の生活設計、年金制度の最新動向、ライフイベントに備えた資産形成などに強みをもつ。
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