5. ライフスタイルにあった方法で資産形成を目指しましょう

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今回は、貯蓄4000万円を超える世帯について詳しく見てきました。

貯蓄4000万円超というと、相当高収入の方なのかな?とイメージされた方も多かったのではないでしょうか。

しかし実際は、二人以上世帯で貯蓄4000万円以上を保有している方の「平均年収は791万円」です。

収入としては高収入の部類には入るとは思いますが、桁外れに高い収入を得ているわけではありません。

共働き世帯であれば、世帯年収が791万円を超えているという方も珍しくはないでしょう。

では、なぜこれだけの貯蓄を保有できているのでしょうか?

それは、貯蓄しやすい家計づくりができていたり、資産のすべてを預貯金だけで置いておくのではなく、家計の状況に合わせて資産運用などに回していたりするなどの要因が考えられます。

貯蓄4000万円超というのは一見するとハードルが高く感じますが、貯蓄しやすい環境を整えたり、資産運用の活用を検討したりするなど、各ご家庭に合った方法で目指すこともできるでしょう。

必要な貯蓄額はご家庭ごとに異なりますので、どれくらいの貯蓄があれば今の生活やその先にある老後生活に足りるのか、まずは計算してみることからはじめてみてはいかがでしょうか。

参考資料

6.1 【ご参考】貯蓄とは

総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

6.2 【ご参考】年間収入とは

総務省統計局の「家計調査」における「年間収入」とは、世帯全体の過去1年間の収入(税込み収入)です。以下1~6の収入の合計金額となっています。
1. 勤め先収入(定期収入、賞与等)
2. 営業年間利益(原材料費、人件費、営業上の諸経費等を除く。)
3. 内職年間収入(材料費等を除く。)
4. 公的年金・恩給、農林漁業収入(農機具等の材料費、営業上の諸経費等を除く。)
5. その他の年間収入(預貯金利子、仕送り金、家賃収入等)
6. 現物消費の見積り額

鶴田 綾