2. 【65歳以上の無職夫婦世帯】「平均貯蓄額」はいくら?

総務省統計局が2025年5月16日に公表した「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2024年(令和6年)平均結果の概要-」によると、2024年時点での「世帯主が65歳以上の無職世帯」の貯蓄の平均貯蓄額は、前年より+56万円増加し、2560万円となりました。

2.1 世帯主が65歳以上の無職世帯の貯蓄の種類別現在高の推移(二人以上の世帯)

  • 2019年 2218万円
  • 2020年 2292万円
  • 2021年 2342万円
  • 2022年 2359万円
  • 2023年 2504万円
  • 2024年 2560万円

過去5年間の推移を見ると、平均貯蓄額は2019年の2218万円から着実に増加し、右肩上がりで推移しています。

2024年の金融資産の内訳では、最も多かったのは定期性預貯金の859万円でした。次いで通貨性預貯金が801万円、有価証券(※)が501万円と続き、預貯金が貯蓄全体の約6割を占めています。

一方で、前年からの増え幅を見ると、通貨性預貯金は+47万円(6.2%増)、有価証券は+21万円(4.4%増)となっています。この結果から、預貯金だけでなく資産運用への関心も高まっている様子がうかがえます。

※ 有価証券:株式、債券、株式投資信託、公社債投資信託、貸付信託、金銭信託など(いずれも時価)