3. ライフプランシミュレーションを作成してみよう
将来の資金計画を立てる際に役立つのが、ライフプランシミュレーションです。
ライフプランシミュレーションは人生の「設計図」のような役割を果たし、作成を通じて将来の「見える化」ができます。
今現在だけでなく、将来の資産状況を数字で把握することにより、10年〜20年後の家計がどうなるかを具体的に確認できます。
漠然とした不安が具体的な課題として見えてくるため、対策を立てやすくなるのです。
住宅購入・子どもの教育費・老後資金など、人生には大きな支出が待っています。
これらがいつ、どのくらい必要になるかを事前に把握することで、計画的に準備できます。
「5年後に頭金500万円を貯める」といった具体的な目標を立てれば、漫然と貯金するよりも、実現の可能性が高まるでしょう。
4. まとめにかえて
老後資金の必要額は個人により大きく異なるため、調査結果は参考程度に留めることが重要です。
貯蓄額が少ない場合は収入増加と支出削減の両面からアプローチし、貯蓄を増やしていく必要があります。
ライフプランシミュレーションの作成により将来の家計状況を数値化することで、漠然とした不安が具体的な課題として見えてきます。
その結果、必要な対策を立てやすくなり、目標達成に向けて行動できるでしょう。
参考資料
柴田 充輝
執筆者
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)
厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じて、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。FP1級と社会保険労務士資格を活かして、多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。金融メディアを中心に、これまで1000記事以上の執筆実績あり。保有資格は1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、社会保険労務士、行政書士、宅地建物取引主任士など。
監修者
マネー編集部貯蓄班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、大手証券会社やメガバンク等の金融機関にて勤務経験のある編集者が中心となり、金融庁や総務省など官公庁の公開情報等をもとにお金の課題に寄り添う専門チームです。
主なメンバーは野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか、地方自治体職員出身の太田彩子、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、日本生命保険相互会社出身の村岸理美など。
編集者の多くは、金融機関にて個人リテール業務を経験。若年層からシニア層、富裕層に至るまで、幅広い顧客に対し、投資信託・保険を中心とした総合的なライフプランニングを実行してきた。なかには、リテール営業で社内トップの実績を持ち、行内で表彰された実力者も。人材育成や社内教育にも携わるなど、金融知識と実務経験の両面で信頼される編集者が在籍しています。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。(最新更新日:2025年6月23日)